【感想・ネタバレ】サッカー戦術クロニクルのレビュー

あらすじ

サッカーを知るうえで、「戦術」は永遠のテーマです。

サッカーファン同士の会話において、「戦術」というのは永遠のテーマである。しかし、戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものでもあり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれていく本当の意味を知ることはできない。
本書は「トータルフットボール」というキーワードを軸に、現代サッカーの「戦術の変遷」をじっくりと紐解いていく“戦術書の決定版”である。


戦術というと、すぐにフォーメーションの話になってしまうが、人の並べ方は戦術の一部にすぎない。選手を配置しただけで勝てるなら簡単だ。どういうプレーが有利かを考えて、それをチームで実現する段取りを組み、最終的に人の配置が決まってくる。フォーメーションだけをあれこれいじってみても、仏つくって魂入れずということになりがちである。
(本書「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「サッカー戦術クロニクル」
戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものでもあり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれていく本当の意味を知ることはできない。


この本は「トータルフットボール」というキーワードを軸に現代サッカーの「戦術の変遷」をじっくりと紐解いていくものです。戦術というとフォーメーションの話になりがちです。しかし、人の並べ方は戦術の一部にすぎなく、選手のどういうプレーが有利かを考えて、それをチームで実現する段取りを組み、そして人の配置を決めていく、というのが戦術です。


例えば、ペレが活躍した時代のブラジル代表では今で言うファンタジスタ型の天才が複数存在しました。その際、もし人を並べるだけのフォーメーションを作った場合、これらのファンタジスタが当てはまるポジションはトップ下、いわゆる10番しかないので、複数の天才から1人の天才を選ばざるを得なくなります。


しかし、選手各々のどういうプレーをチームに活かすのかを考え、それをチームの力に集約して実現するような段取りを組もうとすることで、複数の天才を共存させることが可能になります。このように戦術とはサッカーを強化する為に不可欠な要素です。


この本では、ブラジル代表以外の様々なチームを細かく分析しています。よって、非常に読み応えがあります。サッカー初心者の方には少し難解かもしれませんが、是非挑戦して欲しいです。

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2012年12月27日

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