あらすじ
大人気、先生!シリーズ10冊め、いよいよ刊行。学生がヤギ部のヤギの髭で筆をつくり、メジナはルリスズメダイに追いかけられ、母モモンガはヘビを見て足踏みする。自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
目次
・グレという魚の話
・そのハエは、コウモリの体毛のなかで暮らしていた
・イヌは、自分の行動に罪の意識を感じることがあるか?
・コウモリは結構ニオイに敏感だ!
・モモンガの天敵たち
・トチノキとヤギたちの物語
このシリーズを一気に読み上げた時、当時の最新刊も読んだはず。
2015年6月刊行の『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!』を2015年の10月に。
つまり、前回読んでから10年もの月日が経っていたのか。感無量。
先生、相変わらずコウモリを追いかけてるんだね。
ヤギ部もモモンガプロジェクトも順調そうで何より。
と思って読んでいたけれど、この本は2016年5月刊行だから、先生としては今までと同じペースで書いているに過ぎない。
そして、この10年の間も順調に書き続けて現在に至るわけで、読むべき本がまた増えて嬉しい。
面白かったのは、グレ(メジナ)が、同じ日に同じ海から同じ水槽に入れられたイソギンチャクが、腹痛に苦しんでいるのを助けた話。
実際には絶対に美談じゃないはずだが、そうであってほしいと思う人の心の機微も相まって、やっぱり愉快なのである。
そのグレは、小さかった時同じ水槽の先輩であるルリスズメダイから相当にいじめられていたのだが、ある時自分の方が大きくなったことに気づき、それからはお互い適度な距離を保って暮らしているらしい。
小さいメジナというのが、長男が小学生の時、ハゼを釣りに行って一匹だけ引っかかったのがそれで、私にとってはなかなかに思い出深い魚なのだ。
ヤギの話もしみじみよかった。
言葉をもたない動物は、どうやって感情の交流を行っているのかわからないが、すべてが本能のなせる業ではないと思いたい。
傷心の友を慰めるヤギがいたっていいじゃないか。
10年ぶりに読んだけれども、私のなかでは「一番笑える動物行動学の本」という立場は揺るがなかった。
Posted by ブクログ
ゆるっと読める本として以前から目をつけていたこのシリーズ。著者は鳥取環境大学の動物行動学研究室の教授。子供向けの図鑑などとは異なる、実際の研究過程なんかも書いてあって、動物に興味のある子供にも向いてる、という印象。
どのエピソードもほほえましかったりほっこりしたり、動物の興味深い観察記録だったりするけれど、生き物を扱う研究は本当に大変だろうと思う。万人に面白く分かりやすく書いていただいている背景にあるはずの、小林教授や研究室の学生さんたちの多大なる苦労に敬意を表したい。
ちょっと疲れてる時期に読んだので、ヤギとのお別れは何だかほろっと来てしまった。表紙のモモンガかわいすぎるけど、コウモリもよく見るとかわいいんだな、と写真を見て思った。