あらすじ
死にたいならヤツを探せ。必ず逝かせてくれる。男の名前は来島明良。生に絶望したとき、生に飽きたとき、生が苦痛なとき、彼を訪ねるといい。来島は、謎の組織「日本タナロジー学会」の、医師にして調査員。彼に「死に値する」と認められた人間は、安らかな死を処方してもらえるのだ…。『勇午』の赤名修が新たな原作者と描く、生と死の意味を問う人間ドラマ。雑誌上で絶大な支持を得た本作が、単行本でついに登場!
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匿名
深い
死に直面して見えてくること。
気遣っているつもりが、相手には勝手だったり
なんと世の中は擦れ違いや意図の絡み合いの多いことか。
特殊な仕事をしている主人公の謎めいた感じや
繊細で迫力のある絵も良い。
Posted by ブクログ
患者に安楽死を処方するか否か。
ガン末期の夫と介護疲れの妻。一見、表の顔は早く死にたい夫、自宅介護で夫に不満の妻。
しかし、裏側の本音は少しでも長く生きててほしい妻の気持ちにウルル。
安らかな死とは?なにか。死を考えることは、死ぬことではなく生きるため。
Posted by ブクログ
『勇午』の赤名修さんの新作
絵はとても写実的できれいです。
主人公は勇午にそっくりな来島明良という医師。
勇午と似てるけど、こちらの方は少し色っぽいです(´∀`*)
ただファッションセンスには眉をひそめてしまう(笑)
来島が依頼者から安楽死を請け負い、依頼者にその資格があるか
仲間たちとともに審査する過程を描いたものです。
依頼者の家族に近づくために、チンピラの中に飛び込んでわざと
ボコボコにされたり、依頼者の周辺人物との心理的なやり取りの
描写は、”交渉人”勇午を彷彿とさせます。
ボコボコにされるところは、勇午定番の拷問シーンの代わりでしょうか(笑)
来島の仕事のパートナーがいるんですが、彼とのやりとりがどこか
ホモホモしく感じてしまいます。私が腐っているからでしょうか。
まぁともあれ、勇午に続いてすごくテーマ性のある作品ではないでしょうか。完成度は高く、今後の期待大な作品だと思います。