【感想・ネタバレ】柳生大作戦(下)のレビュー

あらすじ

霊廟を開封し、超能力を得た石田三成は、主君・豊臣秀吉の一族を次々と殺害。天下獲り、そして百済(ペクチェ)再興へ、着々と謀(はかりごと)をめぐらす。その魔力を封じるべく、百済殲滅を使命とする新羅(シルラ)非時(ときじく)一族の末裔・大和柳生は、壬申の乱で用いられた百済伝来の神器を手に入れんとする――。大胆にして壮大な、荒山ワールド全開! (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

 荒山徹 著「柳生大作戦(下)」を読みました。

 百済再興を目論む魔人石田三成の陰謀を阻止するため、柳生一族が闘いを挑む。壬申の乱と関ヶ原の戦いの時空を超えた奇想天外な闘いが繰り広げられる。

 今までほとんど知らなかった壬申の乱とあまりにも有名な関ヶ原の戦いに意外なほどに共通点があったことに、歴史を味わうダイナミックな喜びを感じました。

 また、そこに魔力や怪物や果てにはタイムマシンまで登場するという奇想天外な荒山ワールドが展開していくストーリーは、ありえないと思いつつもこれもありなんじゃないかと思わわされてしまいました。

 もちろん、関ヶ原の結末を知っているわけですから、そこに至るまでの三成と柳生の戦いが主軸になっていて、エンターテイメントとしても十分に味わうことができました。

 山田風太郎作品をオマージュしているのではないかと思われる描写もかなり楽しむことができました。

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2013年10月05日

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