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Posted by ブクログ
目次
・立場茶屋の女
・牢番の正体
・頼朝街道
・下田の旅芸人
・波浮の湊
・伊三郎の声
・江戸の一日
・消えた証拠人
凶状持ちとして、人目を忍ぶ旅を続ける啓順。
覚えのない殺人の下手人にされてしまったのには、わけがある。
しかし、なぜ。
無宿の渡世人と言えば木枯らし紋次郎。
「あっしには関わりのないことでござんす」←古い?
啓順もできれば誰にも関わらず、ひっそりと身を隠していたいのだが、なぜか啓順のいくところ、病人やけが人が出てしまうのである。
啓順はかつて、江戸で有名な町医者の内弟子だった。
素人離れした薬の調合からいつも居場所が追っ手にばれてしまい、間一髪で切り抜ける。
そんな短編集。
ワンパターンと言えばワンパターンだが、誰が啓順を陥れたのか。
殺人事件の本当の下手人は誰か。
ロードムービーのように次々と変わる舞台。
少しだけ真実が明らかになったところで、いったん話は終了。
まるでテレビの連続ドラマのように、いいところで「つづく」。
これはやめられない。
読み始めてからシリーズものだと知ったけど、これは読むでしょ。
それにしても聖天松の機動力はすごい。
伊豆大島に逃げても、石巻に逃げても、啓順を捕まえるための網を張っている。
すごい執念と財力。
啓順が無実を証明できない限りずっと追われるづけることになるけれど、さて、どう決着をつけるのだろう。