【感想・ネタバレ】啓順純情旅のレビュー

あらすじ

息子殺しの嫌疑で火消し頭の聖天松(しょうでんまつ)から追っ手をかけられる医師崩れの啓順は、伊勢の縄張り争いの最中、かつて救ったおきよが会いたがっていると聞いた。縄張りも捨て助っ人として向かった伊豆でおきよと再会し、互いの気持ちを確かめ合ったのも束の間、またも別れる運命に。「逃亡者」啓順シリーズ完結編。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

目次
・油屋の若女将
・お人よしの頓馬
・大野山本遠寺の出入
・伊勢古市からの便り
・情けは人の為ならず
・安五郎の大名行列
・春のそよ風
・神明前のお助け医者

啓順シリーズの最終巻。
のはずなのに、最後の最後まで啓順がどうなるかが見えてこなかった。
の割には、急転直下で納得の大団円。
上手いなあ

今作は連作短編というよりも、長編のように各話がそのまま続いている。
啓順も医者というよりは、流れ者のごろつきの親分のような役割を求められている。
今までの作品とは少し毛色が変わった感じ。

だけど相変わらず厄介ごとに巻き込まれ、断ることが出来ずに流されていく。
それが啓順の命を救うこともあり、幸せとすれ違うこともある。
啓順の人の好さにもどかしさを感じながら、親分が板についてくるのには「ちょっと待って。啓順はそんな人生でいいの?」とたじろいでしまう。
時々実在の人物がストーリーにかかわってくるので、もしかしたら啓順も実在の破天荒な人物なのか?と思ったり。

最後がちょっとあっけなかったけれど、江戸末期という時代、啓順という人物、伊豆や甲府、伊勢に京都などの地方の様子も興味深く、あっという間に読み終わってしまった。

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2018年02月22日

Posted by ブクログ

元医者の啓順シリーズ3作目で一応完結作。
一応ごたごたが片付いて最後にはまた町医者に戻る・・・
といったある意味大団円的な話。
個人的にこのシリーズも啓順が男前な性格なので気に入っていたので「えーっこれで終わり〜?!」って思っていたのだが・・・・
実はこの後続編としか思えない作品が別社から出版されていた〜 (^^)

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2009年10月04日

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