【感想・ネタバレ】企業不祥事の真相 「普通の人」を悪者に仕立てる歪んだ構造のレビュー

あらすじ

悪人はいない、ただ不正は起こる。
そこに加担したのか、させられたのか?
仕事の重圧は、明日、あなたを襲うかもしれない!
オルツ、小林製薬、宝塚、フジテレビ……
ニュースでは報道されない「普通の組織」に潜む罠を、
コンプライアンス問題のプロが解説。

企業不祥事が発覚すると、「ガバナンス」「コンプライアンス」が問われ、トップが詫び、お決まりの「再発防止策」を発表して事件は収束する。しかしその陰では、真面目に業務に取り組んでいた人が不正や不法行為の“犯人”として糾弾されるケースが少なくない。コンプライアンスの方向性も個別特定の問題にフォーカスされ、背景にある業界や組織の抱える根本的な課題を見えなくしてしまう。そして“同じような”不祥事が繰り返される。
暗黙の圧力、業界“村”の慣行・しがらみやローカルルール、現場を軽視した経営判断、曖昧な指示と報告体系、取引関係……日本の組織は問題の温床に溢れているのだ。

宝塚歌劇団、オルツ、小林製薬、三菱自動車、フジテレビ、リクナビ、セブンペイ……本書は、第三者委員会報告などをもとに話題になった企業不祥事を多方面から分析。すべてのビジネス人が、業務の実態とコンプライアンスとの板挟みで眠れぬ夜を過ごすことなく、同時に不条理な犠牲者を出さずにすむように、不祥事が起こる組織にありがちな「本当の問題点」を浮き彫りにしていく。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 単に企業不祥事を並べるのではなく、その問題がなぜ起きたか、を掘り下げる。

 甘いトップのせいなのか。社内規定に目をやりすぎたせいなのか。事業部ごと、商品ごとの採算管理は合理的ではあるが、品質不正を招く…

 著者の秋山氏の説明は、本質を掘り起こす。企業経営、なかでもガバナンスに豊かな経験を持っておられることがわかる。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「正義だと信じていたのに、組織は『お前が悪い』と言う」—その悲劇的矛盾に光を当てた著作は稀。
秋山進先生の人間観察の深さに脱帽でした。

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2026年01月15日

Posted by ブクログ

書名や帯が完全にミスリードですね。「閲覧注意」などというセンセーショナルな内容ではなく、書名も『企業不祥事の真相』ではなく、『企業不祥事の真因』とした方が正しく内容を反映するでしょう。
「売らんがな」的な帯のコピーや書名から受けるイメージに反して、真面目・まともな良書です。担当している職務柄、色々と勉強・参考になりました。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

企業不祥事は、悪いことだと認識せずに起きることもある。

企業で不祥事が起きると、その原因は何か(組織風土、システム・・)という話は必ず出るが、本書を見るとメディアで言われていることとは別の部分に本当の要因があることもあると、本書を読んでいて気付かされた。
業態が異なる宝塚の件とダイハツの件も、根底は同じだったりするという点が興味深かった。

最後にフジテレビのケースを挙げ、これは一般企業でも起こり得ますよと警告されているが、要因を見ていくと起こさないように気をつけないといけないと、身につまされた。

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2026年03月14日

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