【感想・ネタバレ】奉仕するリーダーシップ 小川淳司監督はヤクルトに何をしたのかのレビュー

あらすじ

「勝った手柄は選手に。負けた責任は自分が」の信念のもと、メンバーをねぎらい、かばい、その成長に全力を尽くし、それを組織力として終結させる「奉仕のリーダーシップ」とは?
低迷中だった東京ヤクルトスワローズ大躍進を演出した「日本一の地味監督」小川淳司の牽引術を臨床スポーツ心理学のエキスパートが分節する!

2011年のヤクルトほど、選手が生き生きとプレーしたチームを探し出すのは、難しい。時代は20世紀に幅を利かせたトップダウン方式のチームから、フラット方式のチームに確実に移行している。……小川ヤクルトも選手やコーチ陣相互の絆をことさら大切にする。それは、チームというよりもファミリーに近い。 しかし、それでは勝者の仲間入りすることはできない。小川ヤクルトが目指すファミリーを支えているのは団結心であり、お互いの信頼関係である。こんなリーダーが、これまでの日本のプロ野球界にいただろうか。(「まえがき」より)

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Posted by ブクログ

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チェック項目8箇所。ただの契約だけでつながっているだけのチームは脆い、いくら凄い選手を集めても仕事だけでつながっているチームは勝てない。メンバーが動かないのは、メンバーに働く気がないのではない、人望のないリーダーの下では、モチベーションが上がらず、働く気になれないのである。年下の敵将にでも教えを乞う。最終的に勝ち負けの責任をかぶるのは選手ではなくリーダー。イレギュラーの選手を絶妙のタイミングで代打や代走に起用できるか否かが、監督として大事な役割である。これからの時代のマネジメントのキーワードは「リレーションシップ(関係性強化)」によるマネジメントの時代。「君に任せた」だけでなく、「ありがとう」や「感謝してるよ」という口癖を身につける、素直に感謝の気持ちをメッセージにしてメンバーに示す、これがリーダーの人望の量を増やしてくれる。褒めることとは真実を即座に表現すること、メンバーに自信を与える褒めでなければならない。

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2012年09月09日

Posted by ブクログ

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部下との関係をどのように構築するか、リーダーとしてあるべき姿とは?

「リーダーがするべき最も重要な選択は、奉仕することだ」とはサーバント・リーダーシップの提唱者、R・グリーンリーフの言葉である。今日トップダウン型のリーダー像は受容され辛く、メンバーの能力を最大限引き出せるリーダーが好まれる傾向にある。そんなリーダーの具体例として取り上げられているのが、東京ヤクルトスワローズの監督、小川淳司である。

野球、スポーツ好きの方で、特定のグループをまとめる立場にある人間や、部下との関係に悩む上司には必読書と言えよう。一部データや記述が怪しい部分もあるが、本文の中身に全く影響はない。綿密なコミュニケーションを通じた信頼関係の構築こそが鍵なのである。

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2012年04月15日

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