あらすじ
「もしかしたら幸せなのかな、このほうが」殺害された女子高校生の遺体発見現場で刑事が洩らすひと言。性的暴行の痕跡はない。怨恨の線で捜査は開始されたが翌日、またもや同じクラスの女子が全裸で殺害された。そして、すぐさま第三の殺人。残酷な女子高生心理と、容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説。『猟死の果て』改題。
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Posted by ブクログ
明らかに怪しい人物が2人出てきて、警察側はアイツで女子高生側はアイツかなー?と思って読んでいたのに、最後急展開してまさかの真実に着地した!
あと、ホームレスさん良い奴だったのに可哀想。。
『残酷な女子高生心理と容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説』と裏表紙に書いてあるのに興味を持って読み始めたから、女子高生の残酷さが引き金となった事件なのかと思ってしまってたけれど、そうじゃなかったのがもやっと。
全体としてはしっかり楽しめました!
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読破
総合的に面白かった
登場人物が全員どこか異常者チックでハラハラする
謎解きというよりなるほどなというミステリーで、大人向けだがすらっと読めた
ただし一人の犯罪者相手に複数の警官が次々やられたり逃げられるのが、なんとも非現実的に思えてしまいちょっと冷める
巻末の論評が的を得ていて、もやっと思っていたことが言語化されておりすごいと感じた
Posted by ブクログ
動機の異常性と終盤にかけての犯人の意外性などロジック面ではさすがの冴えを見せるのだが、如何せん「何故、殺したか?」の理由が理はあるけど、納得はしにくいという点で評価が分かれるところか。一方で、ある人物はタイトル通りに単に「殺す」だけという動きをしており、これが本当に本筋とは殆ど関係ない上にこれといった着地も見せないという凄まじい演出を取っている。敢えて意義を取るとすれば、それこそ理由があろうがなかろうが「殺す」とはこういうことだ、ということを見せたかったのかもしれないな。