あらすじ
その家は、両隣よりでっぱって歩道を塞いでいた。
「この家、邪魔だよね」「だから壊すんだよ」
そう話したすぐ後に、父は死んだ。
14人もの人を殺してきた祟る家――。
新米陰陽師・初音ちゃんに、手に余る依頼が突きつけられる。
しかし、依頼主の本当の狙いは――!?
初音ちゃんの不思議事件簿第三巻!!
感情タグBEST3
怖い
「暗闇の鏡」はあれで消えるとは誰も想像できなかったと思う。
「山のスイマー」の背泳ぎ君のお母さんは悲しかっただろうなぁ。
「死の家」の宮嶋社長の怒りがパワーってのすごいわかる。
そしてさらっと結婚してたのかw
新米陰陽師、心を通わせる
「暗闇の鏡」→とある合宿所に集まった四人。高校時代に行方不明になった同級生を探す依頼を受けた初音と兵吾。事件か事故か?あいつさえいなければ……。自分をよく見れば幸せはそこにある?
「死の家」前後篇→人を殺す壊せない家の話。元は無山が受けた仕事。そして一度は断った依頼でしたが、依頼人の怒りと執念で初音が受けることに。無山の助力もあり、初音が退治!
「山のスイマー」→大学の近辺に出没する背泳ぎ男。よく見ると首の骨が折れていて……。目撃者はショッキングでしょうが、その男の家族視点だと悲しいですね。
「あなたのもとへ…」→占いの店でバイト中の兵吾でしたが、急に姿をくらまします。兵吾を探す初音。朋絵が久しぶりの登場。そしていつの間にか結婚!
Posted by ブクログ
初音と兵吾はあのまま一緒にいるだけなのかと思ったら、そんなことはなかった。
兵吾の覚悟とか初音の本音、その辺は相変わらず話の中にほんの少ししか出てこない分、台詞や表情から見えるものに安心したりする。
話の内容自体はすっきりとは終わらない物が多く、どこか重い。
「普通の人なんていない」と言った兵吾の言葉がとてもリアルだった。
初音はどんどんと重いものを背負っていっている気がする、お父さんの件も含めてこの先どうなるのか。
のんびり続きを楽しみにしている。
Posted by ブクログ
あ~待った。やっと出ました新刊。
『暗闇の鏡』『死の家』『山のスイマー』『あなたのもとへ』 の4話。
『暗闇の鏡』・・・高校の部活の嫌な思い出を引き摺る同級生4人組とは好対照に、廊下に現れた小井崎がとても楽しそうなのが逆に…。
兵吾の「大丈夫です。あなたがいま言ったような普通の人なんて滅多にいませんから。」が心に残る。
『死の家』・・・「氷のナイフで凶器消失」とかミステリの古典技がどう応用されたの? まだ細かいところが読み込まないと分からないよ~。ついでにしれっと”嫁”だって。お父さんは能力と記憶を失ったのかと思っていたけどどうやら違う?
『山のスイマー』・・・不気味だけど少しだけ和みました。
『あなたのもとへ』・・・またまた新事実。○○して2年ですと。久しぶりの朋絵ちゃんが登場。
続きが早く読みたい。
※後日やっと少しずつ理解できてきました。
特に『死の家』。「ボディガード」って依頼主たち家族のボディガードだと思っていたけれど違った。「満員」ってそういうこと~。
初音ちゃんと兵吾、仕事が特殊なために(借金返済もだけど)どこかに定住できず。○○しているけれど実はお互いに相手の自分への気持ちに不安を抱いていたのですね。