あらすじ
行方不明になった我が子を、ずっと待つ母親。 彼女の膝にしがみつく、小さな手。やがて、彼女の周りで“不幸な偶然”がいくつも起こる―――。新米陰陽師・初音ちゃんに、あのひとから依頼があった!?初音ちゃんの不思議事件簿第二巻!!
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新米陰陽師、がんばる
「手紙」→切手は貼られていますが、表も裏も何も書かれていない謎の封筒。中身は不幸の手紙……。無山の置き土産?な話でした。
「塔」→売れていなかったミュージシャン二人が、金や名誉を掴んだ理由とは?人間同士の争いに物の怪が加わり泥沼化。南は私利私欲で動いた結果なので、自業自得。ラストは何度も読んでようやく分かったような?
「かくし鬼」→子供と子供を亡くした親といわくのある公園。久しぶりの無山とジュニア登場。髪が白くなったのはストレス?
「雨夜の乗客」→保育園で遊んでいたなおみを迎えに来たのは、母ではなく母を肩に背負った父でした。父のしたことを知りつつ成長したなおみは、初音と再会してようやく新たな一歩を踏み出せました。
Posted by ブクログ
魔法使いの娘から繋がる新シリーズ第2巻。
安定した面白さ。日常に潜む小さな怖さからゾッとするような恐怖まで。
非ズは事件がメインなので初音ちゃん側の事情などちょっとずつしか明らかにされませんが、それがいい具合のチラ見せっぷりで先が気になって仕方なくなる。
とりあえず兵吾が初音ちゃんにとってちゃんと『藁以上』になってくれるのがいつか見たい(笑)
Posted by ブクログ
よくある日本の怪談話やモチーフを那州雪絵が描いたら…という趣の4篇。
どの話もそれぞれよさがあり、甲乙つけがたい。
鬼や妖怪より人間の方がよっぽど怖いね。
あと本編と関係ないけれど、
あとがきにあった、震災時のカラー原稿話が興味深かった。
Posted by ブクログ
いつも一読では話の意味や、描写の意味が分からないことが多い。読み込むことでやっと理解できて、さらに背筋が寒くなったり…。あとから発見が多いです。それが魅力で、発刊ペースは遅いですがいつも気長に新刊を待っています。
老人施設で麻雀の先生のやっている神主さんの傍らに、一人の男性。なぜここに? その姿、記憶、実力は? これから解き明かされていくのでしょう。
何気に『雨夜の乗客』の傘を持つお父さんの上のお母さんの描写にゾッ。タクシーの後部座席の話はよく聞く怖い話ですが(実際にある話なのでしょうか)、それがメインでないのです。
日本特有の『身辺によくありそうなジワジワくるホラー』はたまらんです。