あらすじ
「褒め男」にくらっときたことありますか?褒め方に下心がなく、しかし自分は特別だと錯覚させる。ついに遭遇した褒め男の言葉に私は……。著者と、ゆるゆると語り合っているうちに元気になれる、傑作エッセイ集。
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Posted by ブクログ
この本は、私がまた「本読んでみようかな」と思った一冊である。
私は昔、本好きの小学生だった。
しかし、元々というわけではなかった。
私を本好きに変えたのは小3の頃に出会った友達である。
その子はとても本を読む子で、私に本の面白さを教えてくれた。
中学校はその子と離れてしまい、私はあまり読書をしなくなった。
なかなか面白い本に出会えなかったこともあるかもしれない。
(武者小路実篤の「友情」とあさのあつこシリーズは面白かったけど)
でも、一番の理由は
その友達のような、一緒に本を語り合える友達が周りにいなかったからだと思う。
高校はその友達と一緒だったが、彼女は入学してすぐ留学に行ってしまった。
私は中学と同じような理由でほとんど読書をしなかった。
浪人生で友達が面白い本を教えてくれまた読書にハマったが、浪人生が終わると読書をしなくなった。
そして大学生になり出会った、久々の面白い一冊。
寝るのも惜しんで、とにかくひたすら読んだ。何回も読んだ。
まあ〜読んだきっかけはちょっと秘密だけど(笑)
こんな本に出会ったのは久しぶりで、それから、角田さんのエッセイをいろいろと読んだ。
そして今も角田さんのいろいろな小説やエッセイを読んでいる。
この本は、私をまた本を読むことに引き戻してくれた
いわば「命の恩人」的な存在なのかもしれない。
「こんなに面白い本があるなら、他にも自分が好きになる本や作家さんを見つけたい」
それが今、私の読書する理由である。
こんな風に思わせてくれたこの本は、私の人生の中で確実に大切な一冊になるであろう。