【感想・ネタバレ】光と糸のレビュー

あらすじ

世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。


「最初から最後まで光のある本にしたかった」
――ハン・ガン

「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」
――斎藤真理子


ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。


過去が現在を助けることはできるか?
死者が生者を救うことはできるのか?
――本文より

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目 次

光と糸
いちばん暗い夜にも
本が出たあと
小さな茶碗

コートと私
北向きの部屋
(苦痛に関する瞑想)
声(たち)
とても小さな雪のひとひら

北向きの庭
庭の日記
もっと生き抜いたあとで

訳者あとがき

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ハンガンの文章、好きだなあ〜

「光と糸」が一番印象に残ったかも
過去が現在を助けることはできるか?
死者が生者を救うことはできるのか?(p.20)

…私たちはどこまで愛することができるのか?どこまでが私たちの限界なのか?どれだけ愛したら、私たちは最後まで人間でいつづけることができるのか?(p.26)

図らずも、この後に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読んだ

次のハンガン作品を読む日を楽しみにしている。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の重厚さを語っている。そして世界の不均衡さを嘆いている。たくさんを感じ、たくさんの理解を本の中に認めている。

"世界はなぜこれほど暴力的で苦痛に満ちている?
と同時に、世界はなぜこれほど美しいのか?"

私が感じ、見ているすべてを生き抜くのだから あなたが考え、愛するすべてを生き抜くのだから 私たちは自分の身長と体重だけに閉じ込められてはいないから

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3にしたけど気持ちは3.6くらい
8歳の時の詩
と光州事件、虐殺についての資料に取り組んでいた時期に思い浮かべていた問いが心に残った。書くことは暴力の対極の行為。
ーーー
愛ってどこにあるのかな?
とくとく鳴ってる私の胸の中だよね。

愛って何なのかな?
私たちの胸と胸をつないでくれる金の糸だよね。
ーーー
現在が過去を助けることはできるか?
生者が死者を救うことはできるのか?

過去が現在を助けることはできるか?
死者が生者を救うことはできるのか?
ーーー

0
2026年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハン・ガンの小説はいつも大きな問いで、その問いは誠実で真摯、そして切実。
歴史の果てに生きるわたしたちの生きることと密接に関わった問いだ。

本書で、小説が生まれたときの様子やその時々の心情が詩や散文を通して明かされるが、身を削るようにして書かれたそれは魂で書いているかのよう。

“庭の日記”は、短い記録の中にも彼女ならではの視線と詩のスピリットが感じられる。

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2026年03月16日

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