あらすじ
【著者からのメッセージ】
子育ての相談を受けると、8割がた男の子のお母さんが占めてしまいます。
女性・母の本質として、相手をわかってあげたい気持ちがあふれるほどあるのに、男の子はわからないからです。これまでの教室の現場での経験でも、上の子が男の子である場合、上に姉がいて下が男の子の場合など、そのような「わからない男の子」に対して、口出ししすぎて、伸びるはずの芽も摘み取ってしまう例も、たくさん見てきました。国語力についての失敗は、その最たるものではないでしょうか。
この本では、本当は成長段階を理解しじっくり待てば、思春期以降にグーンと伸びてくる男の子の国語力を、どう健やかに育てればいいか、その見取り図を書きました。
この本を読むことで、お母さんが安心して、男の子の国語力を育てていけることに、少しでも役立てば幸いです。
著者・高濱正伸
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Posted by ブクログ
この本で受け取った、重要なメッセージは、「男の子は、母親にとって、全く別の生き物である」という理解と「長期的な視点で、育てていく」ということの、2点です。
全体的には、わかりやすく平易な文章で、さらさら読めるのですが、その内容は子供の側に立った解説書...とでもいった感じで、とても良い内容です。
男の子の母親が疑問に感じている、子供の視点や考え方、育っていく過程、具体的な対応策など、たくさんの情報がちりばめられていて、気づきが促されました。
わが家の息子だけが特別なんじゃない、という安心感と、「男の子は母親が大好き」という言葉に、親としてしっかり応えて、丁寧に向き合い受け止め、育んでいこう、という気持ちにさせていただきました。
男の子の場合、たくさんの実体験・経験、丁寧な関わり・日々の会話、それに読書環境や学習環境などが、未来の国語力の基礎になるようです。(他にもたくさん良いことが書いてありました...)
それらことを肝に銘じて、確実にメシが食える大人へと、育んでいきたいです。