【感想・ネタバレ】宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎のレビュー

あらすじ

物質を作る最小単位の粒子である素粒子。誕生直後の宇宙は、素粒子が原子にならない状態でバラバラに飛び交う、高温高圧の火の玉だった。だから、素粒子の種類や素粒子に働く力の法則が分かれば宇宙の成り立ちが分かるし、逆に、宇宙の現象を観測することで素粒子の謎も明らかになる。本書は、素粒子物理学の基本中の基本をやさしくかみくだきながら、「宇宙はどう始まったのか」「私たちはなぜ存在するのか」「宇宙はこれからどうなるのか」という人類永遠の疑問に挑む、限りなく小さくて大きな物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

宇宙は何でできているのか

ベストセラーとなっているのもうなずける、平明な文章と解説です。特に、各理論のエッセンスを要約し、難しい説明を省く際の思い切りの良さが光ります。
内容的には、ウロボスの蛇をモチーフとした、極大(宇宙)と極小(素粒子)の世界が実は密接な関係があり、現状で物理学・天文学はその真の姿にどれくらい迫れているのか?を教えてくれます。
また、逆に何がわかっていないのか?わかっていないものにはどんな説があるのかに関しても若干触れています。
惜しむらくは、「生物と無生物のあいだ」の福岡先生のようなドラマティックな発見物語や裏話などはないのでその点は期待なきよう。
一昔前は、面白い科学本は欧米の科学者かサイエンスライターの書いた物という頭がありましたが、最近日本にも平明な文章で楽しく・面白く科学を解説してくれる科学者の方々が増えてきているようで、今後期待したい分野であります。
「事実は小説より奇なり」ですから。

竹蔵

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2025年04月23日

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