【感想・ネタバレ】ヴァージニア・ウルフ エッセイ集のレビュー

あらすじ

初期から晩年までのエッセイ25篇を精選。未邦訳作品も多数収録し、現代に通ずるウルフの思想にふれるオリジナル・アンソロジー。

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Posted by ブクログ

 諸外国語のことは知りませんが、日本語で文章を書く場合、「です・ます調」で書く場合と「である調」と書く場合とでは印象がずいぶん異なります。
 さらにいわゆる「女性ことば」(「〇〇ですの」「〇〇ですわ」「〇〇かしら」など)を文末に用いると、筆者の人物像の印象はまた異なってくることでしょう。

 本書の翻訳では、「である調」で訳されているエッセイと、「です・ます調」で訳されているエッセイがありました。
 訳し方の違いは何から生じているのかしらん? と思ったしだいです。

 日本語で書かれたエッセイなら、その筆致から筆者の人となりをまだ想像しやすい(ような気がする)のですが、翻訳の場合はなかなか難しいのかな、と思いました。
 もちろん、筆者の物事に対しての目のつけどころや意見・行動から、人物像や考え方の変化は見えてくるのですが、言葉遣いが与える印象というのは、それなりに根深いと思いますので。
 「それなら、原文で読めば?」って言われちゃうと、それはそれでまた困っちゃうんですけどね。。。
 ヴァージニア・ウルフがお好きなかた、関心があるかたはどうぞ♡

〔作品紹介・あらすじ〕
「文学はだれの私有地でもありません。文学は共有地です。切り刻まれて国家に分割されていませんし、戦争はありません。自由に恐れずに侵入して、自分で自分なりの道を見つけましょう」

文学や社会におけるジェンダー、階層を超えた女性の連帯、空襲下で綴られた平和論……。
「ベネット氏とブラウン夫人」「病気になるということ」「ロンドン上空を飛ぶ」「女性にとっての職業」「傾いた塔」ほか、初訳を多数含む25篇のエッセイを収録。初期から晩年までウルフの思想をたどる、オリジナル・アンソロジー。


【目次】
1 初期のエッセイ(一九〇五〜二〇年)
路上の音楽(ストリート・ミュージック)
アンダルシアの旅館
夜に歩く
『リジストラータ(女の平和)』
丘(ダウンズ)で聞こえた──神話の起源
ケンブリッジの救急看護師(VAD)
サスーン氏の詩
村の中の戦争
路上から見た戦争
羽毛法案

2 中期のエッセイ(一九二四〜三一年)
ベネット氏とブラウン夫人
ウェンブリーの雷
病気になるということ
映画
ロンドン散策──ある冒険
太陽と魚たち
ロンドン上空を飛ぶ
『ヴァネッサ・ベルの新作』のまえがき
女性にとっての職業
序文に代えて──マーガレット・ルウェリン・デイヴィスへの手紙

3 後期のエッセイ(一九三四〜四〇年)
どうして?
今日(こんにち)の芸術はどうして政治に注目するのか
職人の技術(クラフツマンシップ)
傾いた塔
空襲下で平和について考える

訳注
出典一覧
訳者解説

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2026年02月26日

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