【感想・ネタバレ】船乗りクプクプの冒険のレビュー

あらすじ

宿題をなまけて本を読み始めたタローは奇妙なメマイとともに、物語の世界に陥ち込んだ。執筆途中で姿をくらましたキタ・モリオ氏のために大海原を漂うはめになった主人公クプクプに変身したのだ。物語の結末を求めて無責任作者を追うクプクプとその仲間の前に、つぎつぎと現われるメチャメチャの世界。読む人を思わず青い海へ、空想のたのしみへとひきこむユニークなメルヘン。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最も敬愛する作家である北杜夫さん。
久しぶりに再読。
北さんのユーモアが詰まった童話。
軽妙な内容で軽く読み進められるが、最後は作者の思想を突きつけられて、爽快。
クプクプ改めタローがどうなるか分からないままに終わるのも、単に行って帰る物語でない面白さがある。
キタ•モリオなる人物も登場するが、自分自身をここまで面白く、嫌味なく、笑いに出来る北さんの魅力溢れる作品。

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2015年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み手と作者と登場人物とその中をいったりきたり

ファンタジーとユーモア、文明人の土人からがとてもすきです

クプクプはこれから帰れないのか、これからまたこの感じがエンドレスなのかとか

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2013年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近頃、ヴァーチャルとリアルの違いとか関わりとかを
ふと考えちゃうことがあって…たとえば、巷のSNSなどは、
どこまでがリアルでどこからがヴァーチャルなんだろなんてこと…
FBがリアルでMixiがヴァーチャルとは一概に言えないだろうし…

で、この本、そうした気持ちで読んでたからかもしれないけど、
うしたヴァーチャルとリアルは密接にしらんぷりをし、
関係なさそうで、しっかりと絡んでいるのだと、感じたんです。
なにしろ、作品世界に作者が登場しちゃうんだもの…

作者の実存はリアルで、作品世界はヴァーチャルってこと?
ま、そんなことを思いながらも、しっかりと冒険譚
楽しめました…つまり、ヴァーチャルだろうがリアルだろうが
冒険はわくわくどきどきの世界なんです…そして未来を見てる!

ラストシーンは感涙ものですョ!

―海、海、海、どこまでもつづく広い海。
 やさしくそしてあらあらしい海。
 ぼくはおまえが好きだ。
 ほんとうに好きだ。
 ぼくはもっとおまえのなかへはいっていこう!

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2011年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒険ものなのに,とってもゆるーい.
どんどんページが残り少なくなっていくのに,
話は全然終わりそうな雰囲気じゃない.
なんだかぽやんとした物語でふふふって笑いたくなる感じ.
長新太のカバーと挿絵も良い.

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2012年01月10日

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