【感想・ネタバレ】あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―のレビュー

あらすじ

戦後六十年の間、太平洋戦争は様々に語られ、記されてきた。だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか――。旧日本軍の構造から説き起こし、どうして戦争を始めなければならなかったのか、引き起こした“真の黒幕”とは誰だったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか、その実態を炙り出す。単純な善悪二元論を排し、「あの戦争」を歴史の中に位置づける唯一無二の試み。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近なんとなく、日本の政治なのか経済なのかよく分からないけど、よく分からないなりに、なんとなく違和感を感じていて、でもその違和感を言葉にできなくて、何が原因なのかも分からなかった自分は圧倒的知識不足だと思い、とりあえず重い腰を上げて積読になっていたこちらを読んでみた。
読んだら読んだで、最近の本の中で1番おもしろいやないかい!!!何がおもしろいかってこれが限りなくノンフィクションであるということ。
そして日本という国の特色だったり、太平洋戦争で何が起こったか、本当は陰でどんなことがあったのかなど、現代にも繋がるような問題が分かりやすく書かれていて、最後の最後まで驚きや学びの連続だった。
歴史って漢字だったり難しい言葉が多かったり、どうしてもとっつきにくい印象があったけど、最初に読んだ本がこれで良かったなって思った!

今回この本を読んだことで、いろんな角度から昭和史についての本を読んでみたいなって思ったし、ゆくゆくは私の感じてる現代への違和感も言葉にして伝えることができるようになるんじゃないかと思った。あとは昭和天皇と東條英機にフォーカスした本も読んでみたいなって思った。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭の日本の戦前軍教育や体制などの部分は少し眠く感じましたが、本社を読み進める上でとても大事な部分だと後から気がつきました。

本書はタイトルにあるように太平洋戦争と呼ばれる戦争が何だったのか…という答えを書いているわけではありません。
歴史的に起きたことを書き記しながら、あの戦争が「なんだったのか」を考える必要性を説いています。

読んでるうちに、軍にも、天皇にも、国民にも、戦争国にも、全てに腹が立ってくる感覚がありました。

結局のところ日本人に欠けているのは、やはり自分で論理的に考え抜く力と、それを柔軟にコントロールする力なのではないかと思いました。

ある意味、戦争敵国に対しての狂気的な反抗心などはあったと思いますが、誰もそれを感情論なしで説明できず、明確な理由(客観性を持った理由)を持ち合わせておらず、ただただ「そりゃこうなってるんだから、こうだろう」という場当たり的、責任転嫁的に考えているように思ます。責任を持った自害など、私には究極の責任逃れのような気がしてなりません。

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2021年10月24日

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