あらすじ
一匹狼の記者と孤立した女性刑事のコンビ!
一匹狼の新聞記者甲斐明人と孤立した女性刑事浅羽翔子が追う謎の失踪事件-。
本社社会部を追われた甲斐は横浜支局に着任早々、失踪した後輩の行方を追うことに。スクープをつかんでいたらしい彼の足跡を辿るうちに警察内部の腐敗した実情と謎の外国人犯罪集団の存在に行き着く。そして、その二つは繋がっていた……。
情報の鍵を握っているのは県警内で孤立している女性刑事翔子。
「俺は君の正義感を信じたい」「組織の人間としてじゃなくて君個人の正義感。正しいと思ったことをやるべきだと思う」
立場は違うが思いは同じ二人の孤独な戦いが始まった……。
ベストセラー作家・堂場瞬一が描く渾身の一冊。
※この作品は過去に単行本として配信されていた『異境』 の文庫版となります。
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Posted by ブクログ
新聞記者の甲斐は、社会部長とけんかした挙句、本社社会部から横浜支局へと飛ばされてしまう。支局では、ろくな仕事を与えれられず、選挙関係の情報収集を行っていた。
そんな中、支局の若手記者、二階と出会う。ちょっと生意気な二階だが、秘密主義で一匹狼。どこか会と似ているところがある。
しかし、二階は取材をすっぽかし失踪してしまう。尻拭いをすることになるが、失踪の原因がわからない。一人二階の行方を追うことになる。家の中も荒らされ、警察に届けるが警察が捜査を一切していないことを女性刑事の祥子から聞かされる。
なぜ捜査をしない?翔子は味方なのか?
翔子を疑いながらも調べていくうちに、二階はスクープをつかみ、一人で調べているうちにトラブルにあっていたことが分かってくる。
警察内部の腐敗した実態と謎の外国人犯罪集団との癒着がわかってくる。