【感想・ネタバレ】スマイリーと仲間たちのレビュー

あらすじ

将軍と呼ばれる老亡命者がロンドンで殺された。将軍は英国情報部の工作員だった。醜聞を恐れる情報部は、彼の工作指揮官だったスマイリーをふたたび引退生活から呼び戻し、後始末を依頼する。将軍は死の直前に、ある重要なことをスマイリーに伝えようとしていた。彼の足どりをたどるスマイリーは、やがて事件の背後に潜むカーラの驚くべき秘密を知る!英ソ情報部の両雄が、ついに積年の対決に決着をつける!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ああ読み終わってしもた。

あまりに時間をかけすぎて読むものだから
肝心のストーリーを誤認してしまう始末。
あっぶなーい

後半数十ページが本当に濃ゆい。
登場人物達の息づかいまで
聞こえてくるような臨場感。

スパイ小説というより スマイリー・サーガ。
堅苦しいだけでなく 時に『ここで?』てな
タイミングで飛び出すウイットに大笑いしたり。

・・・スマイリーの短編があるらしいが
絶版てのがツライ。

0
2012年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スマイリー三部作完結。
これが一番文章が読みやすかった気がする。
スマイリーがひとりで動く場面が多く、視点が安定してたのも読みやすかった要因かもしれないけど。

ちゃんとカーラとの決着はついたものの、手放しで喜べるような終わり方ではく、哀愁が漂う終わり方なのが作者らしくて良い。

ティンカー〜…から結構かかったけどやっと読み終わった。
達成感というか…なんというかこみあげてくるものがある。

0
2019年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スマイリー三部作の終わり!
やっと大物カーラの秘密を見つけて直接対決。
今回ばかりはスマイリーが重い腰を上げて動き回ります。
読んでるこっちは「やっとカーラをギャフンと言わせるぞ!」と思っても、そうはいかないのがこのシリーズの素敵なところ。
はっきり勝敗がついたはずなのに、ラストは何とも言えない。
スマイリーは自分の人生を狂わせた男を捕まえたけど、それは幸せに結びつかない。
カーラの描写も良かった。
くたびれた普通の中年男なんだよね。得体の知れない、恐ろしいほど策略家なロシアの超大物が。

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2015年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。数年のことだけど間をおいたことで感想が
変わるのは、作品の深みのおかげでしょうね。
今回は、奥さんのアンに何だか同情。スマイリーのような
徹底した思索とそれを誠実に作業として実現する能力は、
尊敬に値するけれど、一緒に暮らすのは大変そう!
(以下、三部作を順に読まない人にはネタバレかな)
だからと言って、まんまと仕組まれた不倫に応じるのも
おばかさん。

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2014年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 20数年ぶりの再読! ある意味“苦行”と言われたスマイリー三部作のフィナーレにして、スマイリーシリーズの最高傑作!
 とにかく、メリハリ、サプライズ、そしてカタルシスがないのに、物語を読み進める内にじわじわと滋味が溢れてくる。それは淡々ではなく粛々という印象。
 読書の魅力は、年を経て再読するとそれまでの印象がガラッと変わるところ。だが、この作品は意外なほど変わらない印象。それは、私が未熟なだけか……。
 
 カタルシスはないと書いたが、ラストの雪のベルリンのシーンは、過去に読んだ全てのスパイ小説の中で最も美しく胸を打つ場面だった。暫く目を閉じずにはいられなかった。

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2011年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

決着がついた、ということに驚いた。「スクールボーイ閣下」の終わり方を思えばむべなるかな、とも思うが、終わりのない──既にグレートではないにしろ──ゲームなのだと思っていた。
第一部の敗北は最後までスマイリーを打ちのめしており、読者もその苦い響きを忘れることができない。それでも、カーラの敗北はスマイリーの敗北であり、だから来るな!撃て!と思わずにはいられない。
全編を通して、最早世界の主役ではない英国、という感覚が見えるところがあり、その傲慢な自意識も面白かった。
シリーズが進むほど読みやすくなる作品。

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2020年10月03日

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