あらすじ
幸せも不幸せも、ぜんぶ私が決める
離婚って、幸せになるための選択なんじゃない?
40歳を目前に夫から離婚を切り出されたまりえ。しかし、戸惑いながら始めたひとり暮らしは思いのほか快適で、自らを慈しむ日々は確実に彼女を変えていく。
そんなときに出会った年下の男性・由井くん。
そして、コロナ禍という非常事態の発生。想像もしなかった未来がまりえにもたらすものとは――。
直木賞作家が紡ぐ
結婚と幸福をめぐる物語
巻末に金原ひとみさんとの対談「私たちの離婚」も収録。
単行本 2023年8月 文藝春秋刊
文庫版 2025年12月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
すごく面白かったー
最近の本で久々に一気読みしたかも。
離婚って悲しいことじゃなくてポジティブで一つの選択肢でしかないんだなって
由井君はイケメンなんだろうな〜、まりえとくっつけばいいなぁ〜と、お節介を思ってしまいました。
Posted by ブクログ
2026.03.31
香水が軸にある物語だからか、匂いの濃淡が美しいお話だと思った。
離婚届を出すところから始まる序盤は元旦那のコリアンダーがベースの香りがねっとりとまとわりつくような、くぐもった窮屈な匂いで満たされていて。
一人暮らしにワクワクし、家具を揃えて、ハーブティーを入れて、朝日を感じながらまったりと1人時間を過ごす離婚後はキリッとした凛としたマリエの香りで爽やかに香りが立っていて。
由井くんと恋仲になり夢中になった中盤は、マリエの香りと、由井くんの体温の高い湿った心地よい暑さが入り混じって、でもお互い邪魔することなく調和していて潤った濃密な香りが部屋に充満していて。
でも最後は「あの、ひとりの輪郭がくっきりする澄んだ空気を身にまといたかった。」の一言に現れているように、マリエの香りのヴェールをまとわず、ありのままの自分の香りでいたいと思うようになっていて。
香りの移り変わりに翻弄されながらも、マリエが本当は何を求めているのか、どうなりたいのかがむき出しになっていく様を見届けた気がした。
「知っている関係におきかえなくてもいいのよ。かたちなんてないの。」と、マキさんは言うけれど、私は名前のある関係に当てはめないと不安になるなあと思ってしまった。
この関係性は何かをくっきりさせてしまいたくなる。曖昧じゃなく、輪郭をはっきりさせてしまおうとするので、恋人なのか友達なのかぼんやりとしたまま会い続けるのは限度があるんだろうな、マリエの気持ちがわかるなあと思いながら読んだ。
ヴェールを纏った白色の香水瓶がくれるマリエの香りは、マリエ自身を包むヴェールとなり、彼女の嫌いな匂いや空気を断ち切ってくれるようなお守りのような香りで、でも最後はその香りすらそげ落として、生身になることで自分の本当の気持ちに気づくことができて。
一度全部脱いでみるって大事なのかもなあと思った。香りじゃなくとも、人間っていろんな鎧をまとっているから。少なからず私もそうだな、と思った。
◎頭が知っていることは言語化できるものばかりですが、嗅覚は頭よりずっと多くのことを知っているんですよ。
◎ハスキーな声が耳をざらざらと撫でていく
◎あの晩の時間に、変な色をつけられたくなかった
Posted by ブクログ
千早茜さんの描く女性像が好きで、今回登場する女性は各々違った強さを持っていました。憧れのような感情に近いのですが、主人公の行動言動はすごく私の中に素直に落ちてくるものが多かったです。離婚後に流れるように年下の男の人とくっついたときは少し安直かなとも思いましたが、香織さんの発言からたしかに年下の男の人でないと先々のストーリーが成立しないかと納得。派手な見た目の由井くんとはまた仲良くパートナーとして一緒に居続けるんだろうと思いました。
Posted by ブクログ
なんか全体的に、主人公が幼く感じた。
なんのために結婚相談所へ?
恋人にも7つも年上なのにマイナスのこと言っちゃったり。
最後の金原ひとみさんとの対談で、お互いが幸せになるために離婚する、みんな離婚して幸せになってる、って、なんかいいなと思った。
そう思える時が、離婚しどきなんだろなって。
Posted by ブクログ
読みやすかった。でも、本当の意味で、この話を理解できていないような気がする。もう少し年齢を重ねて読んだら今より気付くこともあるのかな。
「離婚」も幸せになるための選択肢の一つ。どんな風に捉えるのかは人それぞれですけど、私はそう思いたい。「離婚ゼクシィ」できたらいいな。