【感想・ネタバレ】ふぉん・しいほるとの娘(下)のレビュー

あらすじ

日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう……。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 結局、タイトルはあくまでも象徴であったのだろう、と思う。
 「ふぉん・しいほるとの娘」とあるが、シーボルトに関わってしまった男たちがメインだと感じた。

 シーボルトの子を産む滝、娘の稲、孫のタダが出てくるが、稲以外の女たちの扱いは、男たちに比べると弱い。
 群像劇として読むのならば、男たちと同じようにシーボルトの娘の客観的な立ち位置が知りたかった。

 恐らく、タイトルから察した私の読みたい話とは異なった……ということなんだろうなぁ。
 長かったです。

0
2011年11月03日

「歴史・時代」ランキング