【感想・ネタバレ】エミール 上のレビュー

あらすじ

家庭教師は凡人を自然という師に従っていかに導くのか―。教育思想史上不朽の古典。全3冊の第1冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

「エミール」は、副題にもあるのですが、教育論といった作品で、ルソーの息子(実在するのかは?)としてエミールを設定し、エミールを育てて行く過程を教育論として説いていくものです。
さて、内容ですが、上巻がエミールの幼年・少年時代についての教育論、中巻がエミールの思春期から青年期、下巻がエミールの青年期から恋愛・結婚についての教育論をまとめたものになっており、すべての教育の基礎には自然があるとの大定義のうえに論述が組み立てられています。

0
2011年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自然に育てるのが一番、であるとルソーはいっている。
若い時から、断片的な教養や知識、子どもからすれば「いつ使うのだろうか」と思ってしまうのも当然だ。若干中二病のような毛もする作品ではあるが・・。

確かに子供は自然な存在だ。本当にモノを理解してもらうには、部屋にこもって本ばかり読んでいるより、実際に体験するほうがいいに決まっている。また食に関しても、「肉食するための肉は、目の前にいる牛や馬を殺し、捌き、切り裂いている状況を目の前から覆いさっている結果であるともいえる。そんなものを目の当たりにすれば、とても食べられるものではない。自然に反する味覚、偽装である。」というのようなことをいっている。かなり極端であるが、そう云われればそうである。

これはあくまでも一例に過ぎない。冒頭でも解説で述べているとおり、訳者の解説にも、「すぐに応用することは難しい。」と。ただし概ね、当たっているような気がするのだ。

余談ではあるが、かのイマニュエル・カントは異常なまでに規則ただしい生活で知られた男であったが、ただ一度だけ時間を忘れて読みふけった本がある。それがこれだ。その時は周りの人間は大いに騒いだようである。
とはいえ、かなり難解で退屈ともいえなくもない・・・読み通すのに時間がかかった作品でもある。

0
2011年01月28日

「学術・語学」ランキング