あらすじ
幾何の難問も補助線を引いたらたちまち解けたという経験はありませんか?この補助線のような役割を果たす問いかけをする能力もファシリテーターには必要です。この本は、そんなファシリテーターのための「道具箱」です。さまざまな場面で使える49の「道具」が詰まっています。きっと役立つヒントが見つかります。
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Posted by ブクログ
ファシリテーター必読の書。リベレイティングストラクチャーのいくつかも掲載さられている。
参加者が自ら気づき、行動するか。それに対して本当に働く実績のある手法が記載されている。
本書は原理的な解説はあまりない。英語のみにはなるが、リベレイティングストラクチャーのホームページにいくつかの有益な文書がある。
また、リベレイティングストラクチャーのスマホ向けのアプリもある。一見英語のみと思うが、言語切り替えをしてあげると日本語で出てくる。こちらは
ファシリテーターが実際に使うときのガイドブック。解説は先の英語のサイトを参照する。
日本では伊藤保氏が自らのコンサルティングで使っているようだ。月1でユーザグループというコミュニティ・ミーティングを開催。その中で実際に手法を体験できる。これに参加してみるのもよいだろう。
Posted by ブクログ
===読んだ動機===
20200107 書籍出版の参考に見た。
===どの部分を・どのように・どれくらいの時間で読んだか===
全部・さーっと流し読み・30分位
===感想==
薄くてパラパラと読めるのがとてもよい。ファシリテーションなので、チームビルドに限らず情報整理の軸も載っていて、おもしろいものもあった。
===メモ(定義、重要なこと、気になったこと)===
全般
・P27 グランドルールの設定
・P37 アクションの確認
・P47 コントロール可能不可能★
目標設定
・P35 ゴールの共有
・P49 増やすもの減らすもの
・P51 asistobe51
・P77 こみっとめんとを引き出す
アイデア発想
・P29 パーキングエリア
分析
・P57 二軸にするペイオフマトリックス
収束
・P33 グルーピングをするときに述語まで加えた名前を付けること
合意形成
・P105 絞り込んでから議論する
・P53 プロコン、P111 フォースフィールド分析、P117 解決案と課題(※と書かれているが、実質、問題)の対
・P125 ダブルペイオフマトリックス
Posted by ブクログ
会議、ワークショップなど、様々なチーム活動において成果を最大限に引き出すための手法が数多く紹介されています。
本書の中でも触れていますが、場面に応じて使えそうなものを5つほど覚えておけば十分でしょう。
気を付けたいのは、あくまで「ファシリテート」のための手法であり、自分個人で解決しようとするためのものではないということです。
ここで紹介された手法をベースにいかにチームとしての力を引き出すか、本当に難しいのはまさにソコだと思います。
Posted by ブクログ
ファシリテーターとして利用できるツールを見開き2ページでまとめた本。
いろいろなツールが載っていて参考になった。ただし、読み物というよりは使う本なので、購入してこそ価値がありそう。
直近すぐにでも使えそうなツールとしては以下のものがあった。
・パーキングエリア・・・会議の本題とは違う議論を横によけておくエリアを設けて、会議を整理する。
・プロコン分析・・・賛成・反対の理由を全員で一緒に考える。賛成派、反対派でわかれない。
・PREP法・・・話すときに「ポイント、要点」「理由」「事例」「ポイント、まとめ」をそれぞれ話すようにする。
・デシジョンツリー・・・決定する際の選択肢とそれが発生する確率と利益をまとめたツリーを作成して、合理的に意思決定する。
Posted by ブクログ
ファシリテーターの仕事も少し増えてきたので読んでみた。
これは使える!と感じたものをピックアップ。
・顔じゃんけん
・複眼思考で発想を促す!
・視点を切り換えよう!
・サッサと絞り込んで先に進もう!
Posted by ブクログ
■ファシリテーションの三角形
1.プロセスをデザインする。
ゴールを明示/ムダでも「意見の発散」を充分とる/収束に向かう
2.場をコントロールする。EQ
感情的対立を意見の対立に変換する/「集団思考の落とし穴」を避ける/自分の感情をコントロールする
/口頭だけの議論ではなく、壁などに書きながら議論する/信頼関係をつくる「共感力」「観察力」
3.触発する、かみ合わせる。IQ
示唆に富む問いかけ(時にばかばかしいような質問も効果あり)/直観・推理・分析・論理・想像・創造
/フレームワークの活用(ファシリテーターの道具)/主張を明確にする。
4.合意形成、行動の変化。
EQ,IQフル動員して、プロセスをコントロールして、全員の頭を揺さぶり、合意を得る。
/全員から意見を引き出し、協調的な解を目指す。→現実、そうそう上手く行かない
→予め、決め方について合意を得る
「16:55までに決まらなければ、〇〇リーダー決済とし17:00までに結論を出します。持ち越しなしです。」
/合意よりも、行動の変化が大事。そのためプロセスを共有し納得感を心掛ける。
■ファシリテーターに求められる力
楽観力/前向き(対立を前進へ変換)/未来志向/外向き(顧客志向)
/オープンマインド・好奇心(メンバーへの期待と関心)/自分たちを客観視(観念議論を戒め現実を直視)
/高い目的意識/システム思考力(会社の全体最適を意識)/行動力(どんどん動く)
■チームの発想を促す3種類の問いかけ
1.全体像を考えさせる。(小さな世界で発想が偏ったら、全体像を描ける問いかけ・フレームワークが必要)
2.分析的に考えさせる。(ぼんやり全体像が見えたら具体的に考えさせる)
3.他の視点で考えさせる。(視点が固定して一面しか見えていない議論で必要)
■集団思考の落とし穴
・社会的手抜き…一人くらい参加しなくても大丈夫だろう。5人以上のチームで発生しがち。
・感情的対立…「あいつは嫌い」に根差した対立。
・声高少数者の影響…「声の小さな」「目立たない」正しい意見を見落とす現象。
・集団圧力・同調行動…「和を以て尊す」がときに「圧力」となって斬新なアイデアを抑圧する。
・集団思考…IQ150の人が集まってIQ100の答えを出す現象。
参加者の“よく思われたい心理”に根差し「極端な意見の競争」や「万人受けする意見」が採用される現象。
■集団思考の落とし穴に陥らないヒント
・社会的手抜き
※一人ひとりの役割を決める。/ロールプレーを利用/ゲーム感覚で発言を競わせる/ポストイットに書かせる
・感情的対立/声高少数者の影響
※感情的対立が始まったら休憩をとる/論点を整理して板書(「意見の対立」に昇華)
/論理的なフレームワークを使い議論する/対面ではなくホワイトボードに向かって議論させる
/ロールプレーを利用する(小声者はうるさ型の客を演じ、声高者は聞く側を演じる)
・集団圧力・同調行動/集団思考
※思考プロセスを描き出し、悪いクセを指摘する
/議論のフレームワークを理解してもらったうえで休憩をとり、ポストイットに意見を書いてもらう。
/フレームワーク・グランドルールを利用する。
■いろいろな人の知恵を活かそう。