【感想・ネタバレ】海岸列車(上)のレビュー

あらすじ

幼い日、母に捨てられた兄と妹、夏彦とかおり。心の傷をいだきながら愛を求めてさまよう青春期の二人は、折にふれて海岸列車に乗り、山陰の海沿いの小駅に降り立つのだった。何のために? 生きることの<拠りどころ>を希求する兄と妹に、何が啓示されるのか。男と女の愛のかたちの中に、人生の意味を深く問いかける宮本文学のロマン大作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

もう、読むのは何度目でしょうか
大好きな宮本輝さんの小説の中で
数々の物語上の人物の中で一番好きな人
手塚夏彦と高木澄子が出てくる小説

読むたびに、かおりや夏彦に会いたくて仕方が無くなる
ボウ・ザウナの生き様に涙が出そうになる
出てくる人たち皆が愛おしい

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2011年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 母親に捨てられた兄妹が、それぞれの道を歩む話・・・といったら簡単すぎますね(笑)。
 兄は未亡人のヒモだったのですが香港で生死の境をいくような事件が起こり、以来、真面目に働くように。やがて、知り合いの弁護士にアフリカの砂漠に緑を植えるという事業に誘われ、アフリカへ旅立つことになります。
 一方妹は、亡くなった育ての父(伯父さん)が興した事業の跡を継ぎ、会長となる。就任したとたんに見える数々の陰謀。ひょんなことから知り合った弁護士にいろいろ相談していく内に恋する気持ちが芽生えてきます。ですが、相手は妻子持ち・・・。
 妹は過去に不倫を経験しているのですがそれを恥じることと思っています。なのに、また同じことをしようとしているのか・・・悩。

 物語の前半は会社のさまざまな陰謀にどう立ち向かっていくのかなど、展開がなかなか面白く読めます。好き嫌いの要素もあるのかもしれませんが、私は会社ものって案外好きかも知れない。

 また、不倫になりそうでならないじれったい展開もまた、ドキドキします。好きだけど、深い関係にはならないでおこう、でも好き・・・が気持ちの中で繰り返し、ぐるぐる廻るというの、はるか昔にこんな感情、覚えがあるなぁと思い、人ごとではなく読んでしまいました。

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2014年02月16日

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