【感想・ネタバレ】きみ去りしのちのレビュー

あらすじ

満1歳の息子を喪った「私」は、休職届を出し、旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原……“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。決して消えることのない傷を抱えた時、いかにして人は人生を再開させるのか。鎮魂と再生への祈りを込めた、熱い傑作の誕生。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

再婚相手の洋子とのあいだにうまれた息子を1歳の誕生日から数日後に突然死で失ってしまった父親が主人公。
とあるきっかけから、前妻が引き取り育てている高校生の娘、明日香と、巡業の旅をすることになる。父親の関根は、息子の死と向き合っていくために。明日香は、母親の美恵子の病気といずれ訪れる死を受け入れる覚悟をするために。旅は北海道から沖縄まで、その土地土地で、出会う人々と触れ合う中で、乗り越えることができない、死と折り合いをつけていくとはどういうことかを感じていく。
前半では明日香と一緒に旅をしていることを洋子に話していなかったが、美恵子の病気の進行もあり、事情を説明すると、理解し旅に同行してくれる洋子が後半で良い存在になっていた。ふたりは離婚というかたちをとるのかな、、と不安になりながら読み進めたが、お話の中ではその点についての結論は出されていない。旅の中で、二人とも息子の死との折り合いをつけて、未来に向かって歩き出すきっかけを得ることができていると良いなと思いながら読んだ。

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2015年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終的な結末も死について深く考えられる。こういう生死の話は好きです。重松清ならではのすこしおもいけれど最後は感動できる本でした。

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2014年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大切な人を亡くした喪失感をなんとか受け止めるために旅をしている主人公と、数年ぶりに会う娘のお話。全体的にせつないです。自分にはまだそこまでの経験ないのでピンとこないけど、苦しいんだろうなあ。。。(><)
旅に出たくなる。自然と触れ合うことはやっぱり癒しなんじゃないかと。

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2014年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生まれたばかりの子どもを自分の不注意で失ってしまう悲しみや後悔は、その立場にならないとわからない。どうやって、それらを和らげていくか、いろんな境遇の人たちそれぞれの生き方・考え方で救われていく。

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2014年04月16日

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