【感想・ネタバレ】光のとこにいてねのレビュー

あらすじ

あまりに美しく激しい愛の物語
〇本屋大賞3位、島清恋愛文学賞受賞の話題作がついに文庫化!

――切ないほど美しく、激しい愛の物語

うらぶれた団地の片隅で出会った
小学2年生の結珠と果遠。
正反対の境遇に育ちながら、
同じ孤独を抱えるふたりは強く惹かれ合うも、
幸せな時間は唐突い終わりを迎える。
8年後、名門女子校で思わぬ再会を
果たしたふたりは――。

人がひとを想う気持ちを最高純度で描く、
本屋大賞3位、キノベス2位、直木賞候補、
島清恋愛文学賞受賞と、
大きな話題を呼んだ傑作長編が文庫化!

単行本の初回特典だった掌編「青い雛」収録。
解説:村山由佳

単行本 2022年11月 文藝春秋刊
文庫版 2025年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

うわぁ何だろう…
すごく切なくて儚くて、この今抱えている読後感を言葉で表現しがたい…(語彙力が無いだけかも 笑
名作映画を観た後のような余韻に浸っている。

ゆずと果遠の2人の関係性は、他が入る余地のない運命的なものを感じる。
…でもそれでも、愛する我が子を捨てる選択肢をとった果遠のようなことは私には絶対にできないと思った。

またふとしたタイミングで再読したいかも。
そしてこの方の他の作品も読んでみたいなぁと思った。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

境遇が違うけれど、共通点のある女の子たちの「美しく複雑な関係性」。タイトルが本文に何回も登場しますが、それぞれ少しずつ意味が異なるような気がします。

ページ数が多く、読む前は抵抗がありましたが、読み進めるれば進めるほど世界に引き込まれました。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とてもよかった!

お互いがお互いを大切で、傷ついてほしくないっていう、言葉ではない思いや二人のつながりを感じた。
ラスト、カノンがユズに対して、「光のとこにいてね」って言ったのに対して、ユズが走り出してカノンを光の中に取り込んでいく描写に感動した。

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百合小説というより二人のかけがえのない運命のお話だと思った。視点が交互に変わって、読みやすい印象。

ずっと一緒にいて幸せになってほしいって思うけど現実はそう簡単ではなくて、辛かった。途中結珠は藤野と、果遠は水人と結婚して瀬々がいて、現実ってそう上手くはいかないけど、結婚して何なら子供もいるんだって思って悲しかった。でも結珠と果遠がまた会える保証がない中で、藤野や水人のようなとてもいい人がいたならば結婚していても仕方ないなって感じた。

果遠が結珠からもらったリボンや防犯ブザーを大切に持ってるところがとても愛おしくて、辛かった。

結珠と果遠、藤野や水人、瀬々、直、チサさん、みんなが光のところにいてほしいって思った。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに、これは手元にずっと置いておくだろうなという本に出会った。
私も大切な人には光のとこに居てほしい。だけど、「光は希望の象徴だけど、照らされたら逃げも隠れもできない。嘘やごまかしを許してくれない。そして足元に影を生む。」
という文に考えさせられた。光のとこに居るのが相手にとって幸せであるとは限らない。
でも果遠も結珠もそれを分かった上で「光のとこにいてね」って言うんだろうな。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

対称的な2人が長い年月、特別な存在だと思い合っているのが素敵だし悲しいと感じた。友情よりは明らかに重いし、恋愛と捉えてしまうと何故か浅はかに感じてしまうこのなんとも言えない関係性が凄く良い。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「それでもわたしはここに来た。結珠ちゃんにもう一度会いたかったから」
そんな純粋さを、ただひたすらに眩しく思う。


「光のとこにいてね」というのはいつも果遠だけど、結珠にとっての「光」は果遠じゃないか、と思わせる数々の描写。なのに果遠の方から遠ざかっていく。
結珠はずっと、「光のとこ」を選べない。


もどかしいけど、大人になるに連れて増える自由と引き換えにしがらみもまた増えていく。
選ぶ自由ができたからこそ、選択に躊躇いができて選ぶことができない。
純粋に自分の気持ちを大切にできた幼い時とは違うということを、明確に表現してる。



忘れられない『特別な人』、誰にも教えたくない『特別な人』、そう思える相手がいる人は共感できそう。
『特別な人』を選ばなかった人生を歩めているのか、それとも自分と同じで選べなかったことを後悔したまま先に進めてないのか、その違いで読後感が変わりそう。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ歳の女性2人が3つの年代で繋がる物語。幼少期から大人になるまでが描かれているので、それぞれの考え方の背景がよく理解できてのめり込んで読めた。
果遠の時折行き過ぎた愛情の歪さが癖になる。きっと2人が結びついたとしても、幸せにはならないんだろうな。大人になった時の距離感がいちばんちょうどいいんじゃないかと思ったけど、今の生活よりも大事なものが周りにできるとバランスが崩れそう。離れて暮らして、心の支えとして思い出すくらいが丁度良いのかもしれない。切ない。

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〈備忘録・ネタバレあり〉
裕福な医者の家庭で暮らす大人びた結珠と、
母子2人団地で暮らす、子供らしく純朴な果遠。
物語は2人が出会う小学二年生からはじまり、高校での再会、結婚後の再会…と、
時期ごとにそれぞれの目線から、交互に語られながら進行する。

自分の家は普通と違う、自分は馬鹿だと自認しながらも、
結珠の恵まれた環境を聞いても妬まず純粋な目を向ける果遠と、
変わった環境だとは思いつつも偏見を持たずに接する結珠。
実は時計を読めないと告白した果遠に対し、
結珠がバカにせず「そんなの教えてあげる」と教えたとき。
果遠にとってこの経験が「自分は馬鹿じゃないかも、変な家庭環境でも自分を諦めない」と決意するきっかけになったこと。
ピアノの約束をキラキラした目で楽しみにする果遠と、
約束を果たす日は来ないと悟る結珠の温度差。
団地での出来事を蒸し返す怖さから再会後も知らないふりをする結珠と、
それを察し立場をわきまえる果遠。
高校のトイレでハンカチを借りた果遠が「今は洗剤あるから」と慌てる様子。
幼い頃借りた防犯ブザーをずっと大事にしている果遠と、
そのお礼にともらった果遠の大切な羽を、結珠はその場で捨ててしまったこと。

小学生、高校生時代の交流の描写が本当にすばらしくて、果遠のいじらしさと結珠の淡い狡さの中にあるまっすぐな感情、2人の痛みに終始胸が張り裂けそうになりながら読んだ。なんだかずっと泣きたい気持ちだった。
愛おしくて痛い。相反する感情だけど、紙一重だなぁと思う。
まさに結珠のこの言葉どおりで苦しかった。

……
(引用P.103)
十五歳の果遠ちゃんの中で鮮度を保ったままの七歳の果遠ちゃんが、その純粋さや愚かさが、鋭い針になって私を刺す。
……

大人になってからのストーリーはすこし間延びしたかなって思うところもあったが、2人の夫たちが悲しいほどフェアで愛情に溢れているのがせつなくて、物語の彩となっていた。ずっと昔から「自分には到底かなわない何かがある」と分かっていたような。もし自分が夫たちの立場ならたまったもんじゃないけど、彼らは最後までとことん優しかった。

タイトルであり、果遠が言った「光のとこにいてね」という言葉自体がもう…
まさに果遠が言いそうな素敵な言葉だなぁと泣けてくる。
ラストシーンでまさに“光のとこにいる“結珠は、きっと果遠をつかまえることができたのだろう。

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2026年06月30日

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