あらすじ
山浦(やまうら)家は代々現れる予知の才を持つ女子が当主となり、繁栄を保ってきた。依子(よりこ)は幼いころ予知の才を見いだされると、以来、屋敷の奥深くで、家のための託宣を行う日々を送っていた。ある日、戦災孤児の頭、十三(じゅうぞう)と出会った依子は当主とは名ばかりの幽閉生活から飛び出す決意をして――!?「闇市の魔女」と呼ばれた少女の伝説、待望の異色ファンタジー!!
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依子の未来はどうなるのか?
まず依子の境遇がかわいそう。一族に代々伝わる特殊な能力を持ったために、あんな子供の時に親から離され、本家で隔離された生活を強いられる。そして実の親にも「バケモノ」と恐れられているなんて。
十三と出会って、家から脱け出し、戦後の闇市の裏で孤児達と自由に暮らして、依子はまあまあ楽しそう。でもよく出てくる「こんな生活いつまでも続かない」という言葉が、いつまでも子供のままで、その日暮らしを送る事は出来ない、という事を暗示させます。
この言葉から、依子の未来・この本の結末はどうなるのか、とても気になります。
戦後の大混乱の中を力の限り生きる十三が愛おしい。
そして、やっぱり依子のアンバランスさが一番の魅力。
その危うさが破滅へと向かっているのか幸福なミライへ向かっているいるのか。
Posted by ブクログ
戦後復興の混乱とエネルギーがうずまく闇市。
噂によると、その奥に未来を視る魔女がいるという...。
妖艶なダークヒロイン依子のキャラが際立っています。
価値観の違いから生まれる、十三との切ない恋もなかなか素敵です。
依子は生きるために異能を使い、そうするがゆえに政争に巻き込まれていきます。
物語のスケールも大きくて面白そうなのですが、全3巻で上手く纏まるのでしょうか?
よくわからない話でした
未来を見ることができるという主人公なのだけれど、その力を使ってみたができるわけでもなく、話もなんかゴタゴタしていてわかりにくい感じでした。ただ絵はとてもきれいだった。