あらすじ
孤独な人生が、ネコとの出会いで大転換!
志望する国立大学に進学するも、人間関係につまずき中退し、引きこもりになってしまった今津宗也。気がつけば10年の時が経ち、家族との仲もどんどん悪くなっていった。
そんなある日、宗也は側溝に閉じ込められ助けを求め鳴き続ける子ネコの声に気づく。大雨の中、その声をどうしても放っておくことができずに、宗也は子ネコを救出し、マリンと名づけ育てることを決意する。そしてこの決断が、孤独な彼の人生に大きな変化をもたらすことになり――。
マイナス続きの人生が、ネコとの出会いで大転換! 『ひかりの魔女』『迷犬マジック』の著者が贈る、小さな奇跡の物語。
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Posted by ブクログ
表紙から猫好きの方にはたまらないでしょう。内容もめちゃくちゃハートフルで、愛猫ちゃんがきっと愛おしきなるようなストーリーでした。
家族も長い間過ごしていると、いろいろなことがあり会話も少なくなる。そんな折にやってきた猫(犬や小鳥などの場合も)を通じて、家族が絆を深める…そんなことをよく聞く。
この物語の主人公の青年、宗也は大学時代に脅迫神経症となり10年間引きこもりを続けていたが、保護猫として飼い始めた子猫(マリン)を世話することで外に出たり、家族とのコミュニケーションが復活できることになる。
さらに保護猫との日々を描いたブログ『ネコの手を借ります』を運営することにより、猫好きな方との交流がはじまり、ポスティングのアルバイトのあっせんをしてもらえることになる。
引きこもり生活から一歩踏み出すまでの宗也の感情、葛藤が痛々しくて応援したくなる。思わず彼を見守る両親の心情に同化していた。(特に父親の行動はまさに僕の息子が引きこもったらこうするだろうな…と想像できる内容であり、息子を思いやる言動に泣きそうになった)
さらにエリートで疎遠になっていた兄との兄弟の絆も復活する。
宗也の書く猫ブログは段々と読者が増えて、コメントが寄せられるようになり、中には宗也と同じように引きこもっていた人から『私も勇気をもらった』等の意見が届き、ちょっと感動したなあ。
簡単に言えば、捨て猫を引きこもりの青年が拾い、育てていく中での成長物語で、登場する人も善人ばかりで出来過ぎの感はあるが、めちゃくちゃ心が洗われるいい小説でした。
山本甲士さんは『ひなたシリーズ』をはじめ、ちょっと泣けるような展開がたまらないなあ。
Posted by ブクログ
表紙の猫が可愛すぎて手にとった作品。帯の人たち知らんなーって思ってたらそういうことだったのかと、、、。最後のコメントシーンは涙が止まりませんでした。素敵な物語でした!