【感想・ネタバレ】この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上のレビュー

あらすじ

数々のスクープを物してきた敏腕編集長、カワバタ。大物政治家Nのスキャンダルを追う彼の前に現れた奇妙なグラビアの女。彼女を抱いた日から、人生は本来の軌道を外れて転がり出す。不敵なまでの強引さと唐突さで物語に差し挟まれる数々の引用。小説が真理に近づく限界を極めた、第22回山本周五郎賞受賞作。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「世の中に問題が起こるのは、私たちみんなが他人の不幸に余りにも無関心だからだし、その結果として世の中がいつまでたっても不調和なままだからです。私たちは全体の調和を優先しようという強い意志をいまだに持つことができないし、私欲に溺れて資源の分配でも常に独り占めをもくろんでしまう。そのために人間同士の恨みや嫉妬、憎悪の感情は一向に衰えを見せず、相互殺戮がいつ起きても不思議ではない怨恨の連鎖がいまもって途切れることなく続いているのです。」

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2013年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつもの白石さんの気分で読み始めましたが、読み進めていくうちにちょっと違うのかなと感じ始めました。
白石さんが普段感じていることを、カワバタを通して伝えてこようとしているのでは。
難しくも感じるけど、ちょっと罪悪感や見たくない部分に触れられている気分もあり、下巻も読まずにいられません。

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2014年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

衝撃の政治スキャンダルを手にした雑誌編集長。そのネタを元に繰り広げられる世界。胃がんを患いながらも様々な思考を展開する。その結論とは。経済・社会・宗教・哲学的思想を引用を繰り返しながら書きつける。上下巻。

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2013年09月01日

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