【感想・ネタバレ】上弦の月を喰べる獅子(下)のレビュー

あらすじ

人は、幸福せになれるのですか? 野に咲く花は幸福せであろうか?――螺旋蒐集家と岩手の詩人、ふたつの孤独な魂から成る人間、アシュヴィンは、いくつもの問を胸に、果てしなく高い山を登りつづけていた。長い修羅の旅を経て、彼がその答にたどりついたとき、世界を驚嘆させるなにかが起きる……進化とは? 宇宙とは? 人間とは? 究極の問に対する答を破天荒な構成と筆致で描きあげた、これは、天についての物語である。

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Posted by ブクログ

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再読。
進化と螺旋と月と仏陀にまつわる話。再読で大まかなストーリーは覚えていたが、結末と最後の問いは忘れていたので、どう終わるのかを楽しみに読み進めていたが、悟りと仏陀の誕生で終わるという、若干、拍子抜けの結末だったので、忘れてしまったのであろう。それにしても最後の問いが、獅子繋がりで、スフィンクスの謎かけと同じだったとは・・・。
仏陀の悟りは、涅槃の王があるので、また、そちらを読みたくなった。

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2012年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「村上春樹の小説みたい」と思って読み始めたけど、全然違った!!
SFというより、ミステリーというより、むしろ小説とも違う、圧倒的な仏教的思想の塊。

作中の螺旋に関する記述は、物理学の数式を見ているようで甘美だった。
世の中には仏教と量子力学に関する研究をする人(科学者としてか、あるいは、哲学者としてかは知りませんが…)がいるらしいけど、それも頷けるような。
なぜか、素粒子論についても考えてしまうような不思議な読書体験でした。

…なんて書くととても胡散臭いことこの上ないのですが。

私の仏教に対する理解が皆無に等しいので、一言では言い表せないのですが…「おもしろい」と思います。

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2012年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻より続く)

もっとも興味深く読んだのは、解説に書かれた著者がこの作品を書くきっかけ。

美術館で見かけた、インドの絵に添えられたタイトルと解説に触発されたのだが、
それは画家がつけたタイトルではなく、美術館の人がつけたタイトルであり、解説も創作だったとのこと。

いわば誤解が作品を産み出すこともあることに驚いた。

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2013年05月25日

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