あらすじ
古墳時代の歴史は日本列島とその周辺だけで完結するものではなく、世界史ないしは人類史の一部であることを強く意識したい。古墳時代が始まって終わる紀元後一千年紀は、古墳時代の地球規模の気候環境の変動にも影響され、(中略)人びとを束ねる枠組みとシステムとが大きく組み替えられた段階である。ユーラシア大陸の東の端の沖合に浮かぶ日本の島々に巨大な古墳が現れて、王や有力者の政治組織が台頭したのは、この世界史的組み換えの一環とみなされる。歴史の動きをグローバルにとらえるこのような視点は、近年、国際的に盛んになってきた。また、グローバルな歴史の動きを導いた一因とみられる気候変動が、ここ十年来の高精度古気候復元の研究の進展により、一年ごとの乾湿や寒暖の変化として、具体的に把握されつつある。こうした視点や成果を取り込んで、世界史の一部としての古墳時代史を叙述することを、この本の第三の目標にかかげる。社会全体や世界の動きを視野に入れ、文献史学の成果も取り込んだ、考古学による古墳時代の編年史の総合的叙述。この本でしたいことは、それである。
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Posted by ブクログ
近年の放射性炭素年代法と年輪年代法、及び土器、副葬品等の順番付け、火山灰層、更には年がわかる魏志倭人伝等や鉄剣から10~20年程度で割り出した編年の古墳時代の歴史を描く試み。
・3世紀前半 古墳は、古墳群として氏族にシンボルとして東日本で発生。
・250年前後 箸墓古墳
・3世紀後半 ヤマトに門閥氏族
・4世紀前半 ヤマトの門閥氏族が2つに分かれる。ツクシを除く各地の有力氏族とよしみ。金官伽耶と外交関係
・370年前後 百済と外交関係
・375~400年 武装の革新、騎馬
・391~404 高句麗と衝突
・400頃 カワチの2つの門閥氏族(古市・百舌鳥)が強大化。
・375~425 西日本各地更には東日本でも各地の氏族が男系大氏族に再編。
・425頃 半島での敗戦により軍事連合政権の「応神新体制」
・450~475 カワチの2大氏族が抗争の末挫滅。
・475~500 応神新体制の解体
・500~575 「大王」の成立