あらすじ
フリーランスの女性記者はなぜ標的にされたのか。高学歴の美青年はどうしてあの娘を受け入れず、拒むのか。おぞましい贈り物、見えない狙い、噛み合わない会話、やまない嫌がらせ、誰がシロで、誰がクロか……。「なかったこと」には、出来ない。もう一線を越えてしまったから。夜と隣人、宅配便と食事が怖くなる、ホラー小説の大傑作。
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Posted by ブクログ
鈴野兼好.最初に登場した時は、少し変わった若者という感じだったが、あに図らんや、第5章で意外な側面が現れる.ライターの杉宮遼子のキャラクターが良い.p205の兼好のセリフ 「あれの処理...」の意味が、p231の食事の記述を読んで理解でき、ぞっとした.
Posted by ブクログ
フリーライターの杉宮遼子は知人の編集者から議員の不倫記事を書くように依頼される。気が進まないながらも、書き進める遼子のもとに宅配便が届く。編集社の名前で出された荷物の中身は子犬の死体だった。一方、志織は合コンで鈴野という男と出会う。色が白く、端正な顔立ちながら天然ボケの不思議な男に惹かれていく志織。しかし彼には秘密があるようで……。
中盤くらいまではわりとワクワク読んでいたんだけど、結末があっさりしすぎでちょっともったいない。ラストが唐突な印象なので、志織と鈴野のエピソードをもうちょい削って、隣人としてのエピソードが欲しかったかも。
Posted by ブクログ
フリーライターの遼子の元に届いた箱の中身は
虐待された三匹の子犬の死骸だった。
翌日から届けられる新たな箱の中身。
虐待シーンのDVD、三匹の子犬が、遼子の実家にいる犬の子犬と裏付けるDVD。
それと同時に音信不通になった恋人である孝彦。
画家の弟子である鈴野兼好の歪んだ本性。
遼子がかつて書いた、「死体はどこへ消えた?」という記事から話が繋がり始める隣人の正体。
遼子への嫌がらせは、別居中だった孝彦の妻のしわざ。
妻は鈴野兼好にあっけなく殺されて、「死体はどこへ消えた?」事件と同じように、
彼によって食されてこの世から抹消される。
なんで鈴野兼好は孝彦の妻のことを知っていたの?
子犬虐待のシーンを読むときに限って
寝る前の時間に重なってしまい
お話とはいえ、つらい気持ちになってしまった。。。
鈴野兼好はサイコパス)^o^(