【感想・ネタバレ】わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―のレビュー

あらすじ

下駄と靴と片足ずつ履いて――その男は二筋の道を同時に歩んだ。地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿堂を建て……。ひるむことを知らず夢を見続けた男の、人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。

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Posted by ブクログ

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クラレ創業者、大原孫三郎についての話。仕事で倉敷に関わるようになったので、歴史を学ぶ意味で手に取った本。地方企業でありながら経営者として従業員の生活改善等に取組だ姿勢に非常に共感。サラリーマンとしての生活の向上は、このような人たちのおかげであると感謝する次第。

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2015年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

放蕩を続けた2代目ボンボンの孫三郎と石井十次の衝撃的な出会い、心酔、すきま風が生まれながらも十次の最期まで支援する。クリスチャン社会事業家が有名なクリスチャン経営者の若い頃に与えた影響の大きさを改めて感じます。十次の夢、ビジョンの圧倒的なスケールの大きさに驚きますが。また、孫三郎の社会責任に関する意識、何とアカ呼ばわりされながらも貫いていく信念は、十次の影響が大きいとはいえ、10年どころか少なくとも50年先を見ていた経営者だと痛感します。

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2013年08月25日

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