【感想・ネタバレ】とある飛空士への誓約9のレビュー

あらすじ

飛空士シリーズ、ついに感動のフィナーレ!

ついに二千年来の悲願であった「天地領有」のために動き出すウラノス。一千隻を越えるウラノス飛空艦隊が西進を開始したなら多島海は滅亡するしかない。世界の命運をかけ、多島海連合軍首席参謀バルタザールは史上最大の奇襲作戦「オペレーション・オーディンズ・スピア」を立案する。片道切符の作戦に参加した清顕とイリアは、仲間たちと共に王都プレアデスを目指すが……。

「神さまの造ったこの星が太陽に呑まれ爆発して文明も人類も永劫に消滅してもなおきみと共にいたい」。

空にあこがれた少年少女が織りなす恋と空戦の物語――『とある飛空士への追憶』から始まった七年以上にわたる壮大な飛空士シリーズが、これにて完結……!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『追憶』から考えればあまりに長い物語になったせいか読み終わった瞬間の読後感はなかなかのものがあった。全17巻で毎回それなりの暑さが有ったことを考えるとはライトノベルとしては本当に重厚な物語になった。特に主人公陣が勢揃いした挿絵を見たときは心が震えたよ
十倍近い相手、次世代戦闘機を相手にすると聞いたときは一体どれだけの飛空士が生き残れるか、もしや主人公人の誰かが撃墜されてしまうのではと危惧していたのだけど、そんな心配要らなかったというか圧倒的過ぎない!?海猫と魔犬なんて300機近い相手に囲まれながら何事もなかったかのように生還するなんて人間業じゃない……
これを超える戦闘シーンってもう出会うことはないんじゃないかと思うほどの壮絶な展開だったよ

そしてこれまで散々好き勝手やってきたゼノンが酷い目に遭うラストにはスカッとしたよ。四肢破壊に近い状態で豚攻めされるゼノンの絵面は気持ち悪いだろうけど、思いっきり笑ってやりたいね
ウラノスの黒幕ポジションが軒並み捕まっていく流れや空戦で圧倒してしまう展開はある意味ご都合主義的なんだろうけど、あれだけ苦しい思いをたくさんした面々なんだから最後くらい規格外のハッピーエンドが有ったっていいじゃない

ある程度ミオとイリアから好かれていることを自覚して、自身も二人を好いていた清顕だけど、きっぱり結論を出して告白したのは潔いな。『恋歌』のカルエルも三角関係だったけど、アリーの想いには気付かずに終わっていたからな~。でも、決死の出撃前に結婚の約束は死亡フラグド真ん中じゃないですか!

もう揃うことがないと思われたエリアドールの7人が勢揃いした場面は感無量。清顕とミオの子供が知らず知らずのうちに親と同じことをシーンはちょっとニンマリしてしまう……。個人的には他の面々の後日談が少ないような気がしてしまう。カルとクレアなんて『恋歌』の主役であとは再会するだけだったが殆どの読者はその再会を長い間待ち望んでいたのだからもっとページ数を割いてほしかったような……。

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2016年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミオからプレアデスの進路の情報が届き、プレアデス奇襲という一世一代の大作戦が敢行される。これまでのシリーズの主人公が勢ぞろいし、ウラノスに立ち向かう飛空士シリーズのクライマックス。
まずシリーズ登場人物が一堂に会する見開き絵に感慨深いものがある。誓約シリーズではあるけど、追憶の二人が真ん中にいるのも、追憶大好きな身としては嬉しい。
セントヴォルト、秋津連邦が加わったオーディン航空隊で、清顕に対する態度は対照的で、ヴォルテック航空隊の面々は殺し合った仲であるのに変わらない距離感で、秋津連邦の人たちは厳しい態度で、時代が作った人間模様がすごい。
清顕とイリヤ、ミオの関係、ミオとライナの関係。道中ではどうすれば悲しい結末を回避できるのか心配になるくらい、特に清顕とミオ、イリヤの関係だったけど、個々の約束、エリアドールの7人の誓約が美しい結末に導いてくれたと思う。
そしてエピローグで7人が遂に勢ぞろいする。どうしても負けヒロイン感を感じてしまうミオだったけど、互いの子どもたちが自分たちと同じように触れ合う。それを見て笑い合う二人を見て、子供のころからから変わらない二人の絆を確かめることができて良かった。
追憶シリーズは身分差のロマンス、恋歌シリーズはロマン、そして誓約シリーズは戦争下での少年少女の葛藤を描くシリーズだったと感じている。敵味方に分かれる仲間たち、目の前の大切な人と遠くの大切な人、家族との関係、戦争に従事しながら戦争の悲惨さを嘆く。機械のようになれば楽なんだろうけど、それぞれが悩み苦しんだ末に行きついた結末だからこそ意味があって美しい。

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2026年05月14日

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