【感想・ネタバレ】家鳴りのレビュー

あらすじ

妻が際限なく太っていく─。失業中の健志を尻目に、趣味で始めた手芸が世間の注目を集め、人気アーティストとなった治美。夫婦の関係が微妙に変化するなか、ストレスとプレッシャーで弱った妻のために健志が作り始めた料理は、次第に手が込み、その量を増やして…(「家鳴り」)。些細な出来事をきっかけに、突如として膨れ上がる暴力と恐怖を描いたホラー短篇集。表題作を含む7篇を収録。

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Posted by ブクログ

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災害が起こり食べる物を求めて集団で人を襲う、襲われる方も身を守る為に相手を殺す..えげつない

代わり映えのない日常だったり、穏やかな日常の中に小さな不穏が混じってて後半に一気にその不穏が暴走するような話ばかりだった
それなのに終わり方が温いというか前向き
なんだか最後幸せそうな空気が出ているそれが地味に怖い

大きな災害、育児放棄の家庭、介護問題、夫婦格差、不景気に不倫、扱いにくい子供と虐待と社会問題がたっぷり詰まってました

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家鳴り
若く結婚して男性不妊により子供は諦めた夫とレスを気に病んでいる妻。夫は無職になり妻の趣味の成功からの報酬で養われ、ゲーム三昧で妻は完璧に家事もこなし収入も妻のみ。現実だったらこの辺りでポイされそうな夫。。なんだけど。妻が太っていく様がゾッとする。
高卒証券マン、というより株屋がバブル崩壊での倒産、不倫相手の逆襲、妻に子供に見放されなにもかも失う話。
虐待をうけた少年が農場施設に預けられ、心を開くかと思いきや、とんでもない方向に。
その他、お化け系ではない、ヒューマン ホラー。

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2019年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても面白く読めました。

短編はあっさりしていて物足りなく感じることが多く苦手なのだけど、なかなかに考えさせられるストーリーが多かったです。


1話目『幻の穀物危機』の旦那の頼りなさには笑えました。
一人で駆け回る割には、毎回何も収穫ないし。
いずれくるであろう首都直下型地震の後、こんな日本になってしまうのかと考えさせられる話でした。

3話目の『操作手』もよかったです。
自分が介護される歳になったら、こんなロボットが実用化されていたらいいな〜


篠田さんの書くお話は女性が強いんですよね。

だからなのか、男性がほんと頼りなくて…


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2021年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何気無い日常から狂気に堕ちていく短編集。実際に起こり得そうなものも多く、自分がこんな事態になったらと思うと冷や汗をかいた話もいくつか。
短編集と言うことでテンポよく、人間の恐ろしさや、狂気、人生の無情等様々な物語が読めて飽きませんでした。

ただ読んでいて、登場する男性の情けなさ過ぎるのではないかと。男性のイメージってこんなものなんだすかね笑

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2014年01月09日

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