あらすじ
教科書に載っていた、たくさんの名作たち。なつかしい、あんな名言があったなぁ、どんな話だったっけ……。
そんな「もう一度読んでみたい」物語を人気作家5名がシン解釈!
「ごんぎつね」×ミステリ
「鼻」×ハートフルコメディ
「山月記」の幻の続編
「吾輩は猫である」×ホラー
「山椒大夫」×現代クライムサスペンス……。
知ってるようで知らない名作たちが、進化&新化して登場!
爆笑&興奮、面白さ100%間違いなしの書き下ろしアンソロジー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【あの名作たちの不穏で気になるその後】
豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。
『髭』 あをにまる
芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品。しかし、舞台が奈良でないせいか「あをにまる節」のキレが今ひとつで、ファンとしては少し物足りなさも。
『偽史・山月記殺人事件』 斜線堂有紀
『山月記』のifの世界を描いた続編。
柳広司さんの『虎と月』とは正反対のアプローチ。今作は「おい、いい加減に夢から覚めて現実を見ろ」と、夢追い人のお尻を強めにはたくような冷徹でブラックなミステリ。
自分の器(才能)を知るというるというのは、人間にとって一番苦しいこと……。
袁傪も李徴も、なんだかもう、うかばれなくて切ない。
ほかの3作品も、原典の出汁と著者の特徴をしっかりと活かした味付けになっていて楽しめました!
Posted by ブクログ
きっと誰もが一度は教科書で読んだことがあったり、名前を聞いたことがあったりするであろう超有名どころの教科書掲載作品たち。
この作品たちを土台として、それが作家の手にかかればあっという間に上質な別の物語の様相をあらわすようになる。
換骨奪胎とはまさにこのこと。個人的には『ごんぎつね』と『山月記』が非常に好みに合っていた。
どの作品も決してパロディなどと呼ばれる枠には収まらない魅力をたたえたものばかりであった。
Posted by ブクログ
ごんぎつね
良パロディだった
すぐに火縄銃撃とうとする探偵兵十はいい味出してるし、しっかりと ごん、お前だったのか も決めてかつ余韻もいい
鼻→髭
ごんぎつねは続きものパロディだけど、こちらは全体のモチーフパロディ
これも出来が良かった
鼻が長すぎる人はファンタジーだけど、髭が伸びすぎる人はちょっとありそうなラインで良い
山月記
続きの妄想
李徴は結局獣の本性に抗えなくなったとする本来のラストが好きだからどうしても蛇足感
こんな李徴は嫌だ みたいな話
吾輩は猫である
オチは読めてた
気味が悪かった
山椒大夫
現代日本で人買いが発生して現実味があるのは宗教施設っていうのはそうかもなって感じ
パロディというか、いつもの恩田陸のオマージュ作品
山椒大夫抜きにして面白かった