あらすじ
オホーツク海で蟹を穫り、缶詰をつくる船で働く者たちは、劣悪な環境で、酷使されていた。やがて、結束を固め、船の監督に立ち向かっていく。29歳で虐殺された小林多喜二が残した、日本を代表するプロレタリア文学。
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Posted by ブクログ
「おまえたちをどだい人間だなんて思っていないよ」
プロレタリア文学の代表作
序盤、425名の乗組員が見殺しにされる苛烈さに慄く
資本主義のもと人間性を剥奪され、虐使され、生命まで搾取され、交換可能な労働力として消費される労働者の描写に、著者の怒りが刻まれている
著者の小林多喜二は特高警察から残酷な拷問を受け、29歳の若さで虐殺された
自宅に戻った多喜二の遺体は、ペンを握る右人差し指が無残に折り曲げられていたそうだ
権力に抗し、弱い者や虐げられた者の側に立った若者の生命が国家権力によって奪われてしまったわけだけど、それは過去に限った話だろうか