あらすじ
三十三歳、パートナーはいるがモラハラ気味で結婚の予定なし、仕事にやりがいなし、特に語るべき目標もない。人生迷子中の響は社内で恐れられている“庶務のおばちゃん”こと桜子が気になっている。必要以上の業務はしないが、ランチにおにぎりを頬張る姿があまりに幸せそうなのだ。ある夜、響はあこがれの桜子と急接近する。世代を超えた絆は響の毎日に彩りを加えてくれたが、人生も友情も一筋縄ではいかなくて……。
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Posted by ブクログ
最初から最後まで、内容も文面も
ずっと熱中できる内容。
途中それぞれの浮き沈みの話で
少し胃が痛くなったり不安になったけれど
終盤は、明るく楽しい光が見えてきた。
現実は理由があって嫌な奴と、
根本が嫌な奴がいるけれど、
今回の主要人物の周りの嫌な人達の
理由や過去がわかり
(だからといって帳消しにはならぬが)
読み終わった時には、嫌なものも残らず
どういう方向であれ、
自分が楽しい幸せと思える生き方は
よいな、私もしたいなと思った。
表現もエピソードなども
上手な作家さんだな。
ほかの作品も気になってきました。
Posted by ブクログ
おもしろかったです。わたしも今すぐおばさんになりたい、なーんてことを私というおばさんは思いましたとさ。30代前半の響と50代の桜子の友達であり同士のような関係がまぶしくて、うらやましかったです。桜子の生々しくもおかしい過去も笑い飛ばしちゃって、ひたすら芸能人のゴシップとおいしいお店の話で盛り上がる。そういう関係性はとっても貴重だと思います。そして、こちらの本は楽天で一時期ランキング上位にいたので、有名作と思い込んでいましたが、実はそうでもありませんでした。本との出会いはこれだからおもしろい。良い本でした。
Posted by ブクログ
面白かった、後半、特に夢中で読み進めた。
主人公の響の気持ちは何となくは分かる。結婚しなくちゃ、やりがいのある仕事をしなくちゃ。
でも桜子たち、庶務のおばさまたちと仲良くなる中で、自分の生き方を模索していく。また桜子自身が同じように模索していたことを知る。
辛いことを、響がへこたれそうになるも、自分の力で結局乗り切って、清々しく感じる姿がとても良かった。
Posted by ブクログ
この本を読み進めるにつれて、現状より高みを目指して頑張らないといけない!という憑き物が、少しずつ消失していきます。
1人で生きていくことを簡単に他人へ勧めることはできないという言葉が、胸に刺さりました。
Posted by ブクログ
主人公の響は33歳。彼氏はモラハラ気味で、まわりの友人たちはキャリアアップしてキラキラしていたり、結婚や子育てで忙しそうだったり。そんな中で、自分だけがその流れから少し取り残されているように感じている。
職場のお昼どき、桜子さんをはじめとする気になるおばさまたちを、響は興味深く観察している。そんな中、ひょんなきっかけでその輪に入れてもらい、一緒に美味しいものを食べたり、楽しい時間を過ごしたりするようになる。
もちろんだけど、一見なんてことのないおばさまたちにも、それぞれにこれまでの積み重ねがあって、今の姿があるのだなあと感じられるところが興味深い。
物語の中では、大手企業社長という響のお母さんの立場やモラハラ彼氏との関係、桜子さんが若かりし頃同期だった女性の重めの過去など、「どうなるんだろう」と思わせる強めのエピソードがいくつも出てきて、単調になりがちな日常の話にほどよい引っかかりを作っている。それゆえに、ミステリーではなくても、次はどうなるのかと読み進めてしまう。ただ、そのエピソードがバーンと出した後にやや消化しきれていないように感じる部分もあって、少しだけ物足りなさも残った。
そして、途中の様々な事情でおばさまたちと会えなくなった途端に、響が急にひとりの寂しさを感じて、別れたモラハラ彼氏にまで連絡してしまうところに、ひとりが好きと思っていても、やっぱり誰かとおしゃべりをしたり、楽しい時間を共有できる相手がいないとつらいのだなと感じる。
美味しいもの、きままなおしゃべり相手、ほどほどに働ける仕事、それから自由を謳歌するための蓄え、もちろん健康も、などなど。一人で楽しく生きていく悠々自適なおばさんになるには、いろいろ必要なものがあるんだよなぁ。