あらすじ
夫と離婚し、港区の埋立地に建つマンションに引っ越してきた淑美と5歳の娘・郁子。
ある日2人は、マンションの屋上でおもちゃの詰まった赤いバッグを見つける。
しかし、このマンションに子供は郁子以外いないはず……
その日を境に、不可解な現象が起き始める(「浮遊する水」)。
大ヒットホラー映画原作「浮遊する水」、『ユビキタス』の原型ともいえる「孤島」など、
“水”をモチーフとした7篇を収録。
『リング』著者による至高の恐怖短篇集。
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Posted by ブクログ
10代で読んだときとは読後感が随分と違った気がする。
どの話も基本的にオチを十全語ってはくれない。
ほぼ答えは確定しているようなものの、他の解釈もできる余地がある。
当時はそれを物足りなく感じたが、今はその余地というか余白が嬉しいという。
最近は何でもかんでも説明しがちだから余計に。
おいしいところでぶった斬られている話もありつつ、それでも物足りなさを感じないのは、人物や情景描写が驚くほど緻密で、いい意味で生々しいから。
実に様々なキャラクターが出てくるが、どのキャラクターも本当に生々しかった。
それを思い知らされた短編集だった。
個人的には、悲しい設定ながら希望も持てる『森に沈む森』が他のホラー作品とはまた毛色が違って印象深かった。
この話の情景描写も見事なのだ。
プロローグ・エピローグにも繋がる話だから、より思い入れが強いのかもしれない。
Posted by ブクログ
小説うまお、鈴木光司!
映画原作ということだけ知っていたので、どの話もストレートな怪異譚ではないのが意外だったが、面白かった!
今は構造で怖がらせるギミック重視のホラー小説が流行りだけど、こちらは話の筋と描写力で捩じ伏せる王道ど真ん中ストレート"面白い小説"7番勝負!
あなご漁の仕掛けと、家族の呪縛に絡め取られるボンクラ親父の状況が絶妙にリンクする"穴ぐら"は、イヤ〜なオチ含めて一番印象に残ったかな!
エピローグまで読んだ読後感は、意外にも爽やかなものだった!
Posted by ブクログ
水に関するホラー短編集
タイトルのお話は映画でも有名ですね。
どの作品もじわじわ迫る湿気に気味悪さを感じます。
やはり水とホラーの親和性は高い!
底の見えない恐怖、日常に迫る恐怖……
どの作品も読みやすく面白いものの短編集のためがっつり内容の描写深掘りはなく消化不良で終わった印象があります。
どの作品も長編でも読んでみたい!絶対面白い!
リングとはまた違った恐怖です。
手軽にゾワゾワしたい人は是非!!!!!!