【感想・ネタバレ】まろ丸伊勢参りのレビュー

あらすじ

六十年に一度、皆が伊勢神宮へ向かう、おかげ参りの年。六つになる姪の結に、大坂の大店の跡取りになる養子話が舞い込んだ。しかし、本家からの迎えは来ず、なぜか伊勢まで結を連れて来て欲しいと文が届く。うまい話に乗っていいのか見極めるため、両替商の三男坊・九郎は、姉夫婦から頼まれて結を送ることに。拾ったばかりの仔犬のまろ丸をお供に旅に出たものの、行く先々で困った事に遭遇し、九郎はそのたびに良い考えを求められ……。
己の居場所が見つからない九郎と、大店の財を継ごうとしている結が、明日を懸けて東海道を西へ行く!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしはしゃばけシリーズが大好きなのですが、今回は妖怪ではなくて犬!
わくわく読み進めるとやっぱり愛らしいキャラクターで、あっという間に夢中に!
ちょっと家鳴に似てる「きゅわん」という鳴き方がかわいい…!尻尾をふりふりしてそうな様子が目に浮かびます。
ちいさな結と仔犬のまろ丸の組み合わせ、
2人揃ってうとうと寝てしまったりと読んでいて癒されました。
そして結を伊勢まで送る九郎。
最初はなんで自分が…?という雰囲気もあったのに、結と過ごすうちに家族としての愛情が芽生えはじめていてほっこりしました。
自分ではなくお以登さんに懐いてる…と思いはじめたり、もしかすると結の成長を見守れるのかもしれない…と考える九郎。
お以登さんはどう考えたってあのひと…!とやきもきしたものの、ものすごく素敵な叔父さんです。
九郎は大阪でどう変わっていくのか…!
続きはあるのでしょうか。
とても面白かったです!

0
2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作家さんだったので。

薄茶色の体にまろ眉のまろ丸とくれば、柴犬かと。
その仔犬がおかげ犬として伊勢参りに行く珍道中の話かと思っていたが、
予想ほどは珍道中ではなかったし、
ほんのりミステリー仕立てになっていた。

大阪の大きな米問屋に養女に行くことになった六歳の姪を、
伊勢まで送っていくことになった九郎。
大人でも1ヶ月ぐらいはかかる道中、
六歳の子供を連れて行くのも大変だというのに、
仔犬もいるとはかなり大変だなと思っていたら、
初日で乳母が足を捻ってしまい雲行きが怪しくなる。
仕方なく引き返そうとしていた九郎たちに、上方の言葉を話す女たちが声をかけてきて…。

一緒に旅をすることになる女性の一人は、
養母になる女将さんだろうことは早々に気がついたので、
ちょっと興がそがれた。
三男で継ぐ家もない九郎が大阪で仕事を見つけるだろうことも、
意外性がなかったし。

一緒に旅をしている気分になれたので、良かったかな。

0
2025年10月10日

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