【感想・ネタバレ】六人目の少女のレビュー

あらすじ

森のなかで見つかった六本の左腕。それは、世間を騒がせる連続少女誘拐事件の被害者たちのものだと判明する。しかし、誘拐された少女は五人だった。六人目の被害者は誰なのか。失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケス捜査官は、高名な犯罪学者ゴラン・ガヴィラとともに特別捜査班に加わることになる。だが、警察の懸命の捜査を嘲笑うかのように、犯人は少女の遺体を次々と発見させて……。
バンカレッラ賞、フランス国鉄ミステリ大賞、マッサローザ文学賞、カマイオーレ推理小説賞、ベルギー推理小説賞など数々のミステリ賞に輝いた息もつかせぬ傑作サイコサスペンス!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく濃厚な文章、スピーディな場面転換、さらには多彩な視点でぎっしりと物語が描きこまれている。ショッキングな冒頭から、シリアルキラーと戦う特捜班の知恵比べが始まる、薄皮を剥ぐように次々に意表を突く展開が待ち受けながら、少しずつ話が収束していく様は見事としか言いようがない。練られたプロットには驚くし、伏線が至る所に張り巡らされている。
生き残った少女がヒロインであり、彼女に捧げる犯罪?というのオチがスゴイ。結局犯人は捕まっていないわけだからこれは続編が望まれる。
それにしても、6本の腕、5人の行方不明の少女、謎の囚人、自傷癖の女刑事、息子を抱えた心理学者、パレイドリア(幻視)能力を持つ修道僧、催眠術による証拠探し、豪邸に閉じこもった富豪・・・さまざまなガジェットが少しずつ絡まって一つの物語を形作るさまは圧巻で、ハンニバル・レクターのような犯人像も鮮やか。ただ、なぜ心理学者が奥さん?子供?(そもそも誰を殺した?)を殺したのか、そしてどうやって操ったのか辺りは不明なのが残念。早くこの作家の次回作を読みたい。しかしこれは映画化間違いなし。

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2014年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

始まりはミステリーだったはずが、進むにつれてホラーに。

左腕が発見されたにもかかわらずその少女が生きているとか、
その親が警察内部の者で仲間の刑事を陥れることを強要されるとか、
少女のモノローグが主人公の過去だったとか、
独り言の録音を聞かせて殺人を暗示し実行させるとか、
いない子供を見た気にさせられたとか、
ミステリー要素はとても面白いのに、
霊能者の登場を差っ引いても、ホラー。
どうしても、ホラー。

最後のどんでん返しが強烈に怖いからかも。

0
2014年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

霊媒師は要らなかったのでは。。
それがなくても盛り込みすぎ。
面白い展開もあって読めたけど最後はなんだかな。

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2021年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中までは羊たちの沈黙ばりにおもしろかったけど
刑事達の実生活や過去にいろいろありすぎ,それが実際の事件と絡み合って複雑に。

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2014年05月26日

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