【感想・ネタバレ】川は静かに流れのレビュー

あらすじ

「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ジョン・ハート初読。
一時期(10年前くらい?)凄いプッシュされていたタイミングで購入し積読。
やっと読めた。

川の情景、過去を知る住民、別れた恋人、父親との久しぶりの対面など、入りとしてはすごく盛り上がるのだけど、起きていることの割には冗長だった。

正直、辛い過去があった主人公アダムが、父親や家族との確執を乗り越え再生へと至るストーリー。。。が描かれることを期待して読んでいた。が、実際にはもうどうしようもないところまでバラバラになってしまうラストに唖然。
え、あんなにこだわってた故郷捨てるの?とか。
色々あったのはわかるけど、父親はじめ家族みんな酷すぎるだろう、とか。
心温まるラストを期待しすぎたのが悪かったんだけど、これじゃない感があった。いや、話自体は面白いのだけど。。。

最後に。主人公モテすぎだろ。。。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

積読になってて読むの億劫になってたが、とりあえず開いてみたらまぁ面白いこと!ミステリー要素多くて良かったです。
モテる主人公ってのもプラス。

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2022年08月23日

Posted by ブクログ

「キングの死」と同じ作者だったので。

読み始めてすぐ、
また情ない男の話がうだうだ続くのか、と心配になった。
殺人の容疑者、父親との葛藤、守るべき妹、よく似ている。

でも、「キングの死」とは違って、
早めに事態が動き出して新しい死体が見つかり、
犯人探しへと進む主人公。

主人公が故郷を追われ、いや逃げだした原因である過去の殺人も
解決して良かった。

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2019年07月03日

購入済み

面白い

この著者の作品は、読みやすくて面白いと思います

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2019年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作同様、家族が中心に進むお話。
テンポも展開もよく一気に読んだけれども、事件そのものがすっきり解決するわけでなく、家族や人間の赦しというものがメインにきている気がする。
アダムもロビンも心が広過ぎ…。

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2017年05月27日

Posted by ブクログ

アダム・チェイスは殺人の容疑で拘留されるが、結果として証拠不十分として無実となる。が、狭いコミュニティの中で立場を回復する事は叶わず、失意のうちにニューヨークで新たな生活を送っていた。
それから5年後故郷に居る親友のダニーから連絡有り、苦境を救うために帰って来て欲しいと言うのだった。その場では断るものの、アダムの頭の中には故郷の事で一杯になる。
故郷に戻った彼を待っていたのは、5年前の殺人の現場を見たと嘘の証言をした継母、勘当し和解されていない父、彼に置き去りにされ、警官の仕事に没頭する元恋人のロビン、妹のように大事にしてきた隣家の少女グレイスへの犯人不明の暴行、そして新たな殺人・・・・。
複雑に絡み合う「血」の絆と淀んだ時間の中にどんな真実を見出せばいいのか。果たして真実など存在するのか・・・・。

何しろ濃い濃い。僕がアダムなら向う30年は連絡もせず音信不通になる事必至だと思う。
血縁と顔見知りだけで構成されている人間関係は、いい関係でいられる時には比べる事も出来ないくらいのパワーになるけれども、一度こじれると何十年にも渡って禍根を残すことになる。
アダムが幼い頃、彼の目の前で拳銃自殺した最愛の母、彼にとってはそれ以降とそれ以前では人生の意味合いが全く違っている。父と息子の禍根はここに端を発しているが。その原因はそれ以前から・・・これ以上は言えない・・・。

さて、この本の骨子はまさに「血」
綿々と受け継がれていた歴史としての「血」
象徴として登場する川。それは時間の流れと共に流れる血液の流れではないだろうか。
僕は前回読んだ「ラストチャイルド」の個人への感情移入に対してこの本では、特にこれと言って感情移入をすることなく読んだ。
何故かと考えたときにこの主人公「アダム」には顔が無いと感じた。憤り、怒り、悲しみ、愛し、色々な感情が渦巻いていたが、案外とあっさりとしたキャラクター作りだと思った。
これは僕独自の解釈だけれども、作者の意図として主人公は人物ではなく、この家族およびコミュニティーの「血」の歴史ではなかったのか、と感じた。
むしろ父や、グレイスの育ての父ドルフにこそ感情移入しやすい位だった。彼らは前述した「血」の体現者だから。
アダムはこの滔々と流れる歴史の語り部なのではないだろうかと感じた。

とても力作で筆圧を感じる作品で、読むに足る本だと思う。

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2015年09月21日

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殺人の疑いをかけられ無実になったものの、追われるように故郷を捨てたアダムが5年ぶりに戻った。故郷は原発誘致で二つに分かれ、父のジェイコブは農場を売却しないことから嫌がらせを受けていた。自身嫌がらせを受ける中、兄弟のように育った、農場監督の娘グレイスが暴行を受けた。やがて、その犯人と目される、アダムの親友で帰郷の原因となったダニーが死体で発見される。

アダムに故郷を捨てさせた事件を含め2件の殺人共に細かい描写がされるわけでなく、話はタイトルの川のごとく淡々と進んでいく。しかし、その淡々とした空気の中に人間の憤怒が渦巻いており、そこかしこに垣間見える。犯人の予想はおおよそ見当が付いていたが、その動機は予想外だった。

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2014年04月08日

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チェイス家の人々 という純文学?舞台がロシアだったら、チェイスの兄弟?もう少しスピード感があったらと思うけど、一気に読めた。

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2013年06月13日

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殺人容疑で無罪になった後、故郷を追われていた主人公が舞い戻ってきた際におこる様々な事件の話。読後感はラストチャイルドに近く、ミステリーを読んだというよりは家族の物語を読んだという感じ。前半からぐいぐいつかんでくる。後半は若干失速する。原書で理解できればもうすこし評価が上がったと思う。

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2013年02月15日

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近年注目を浴びる気鋭の米ミステリ作家:ジョン・ハート。
本格推理というより、人間模様に重きを置いたサスペンスという意味では、名匠:ロス・マクドナルドの系譜上に位置するかもしれない。
ロス・マクの境地に到達するにはまだ早い(だって1965年生まれだもん)けれど、まだまだたった4作。これからの熟成に期待したい。
今作も、その期待に違わない重厚な仕上がりで、『サイレント・ジョー』のT・ジェファーソン・パーカーあたりが好きな人には大満足の1冊。
ポール・ハギスあたりが映画化したら、いいのが出来そうだ。
文体がシンプルなので、代表作『The Last Child』は原書にてスタンバイ中。

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2013年02月05日

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アダムは5年前、継母の証言により殺人事件の犯人として起訴された。無罪となったものの、町の人達の目は冷たく、家族との縁を切ってNYへと去った。しかし、今、嘗ての親友の電話が彼を故郷へと呼び寄せた。しかし、そこで再び殺人事件が起き、周囲は彼に疑いの目を向け始める…。
いや、分厚い作品ですが、一気に読ませます。

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2012年12月10日

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久しぶりに正統派なミステリーを読んだなと。
故郷を追われた主人公が、時を経て生まれ育った町に帰る。そこで事件にまきこまれるのだが。
故郷には昔からの人間関係が良くも悪くも存在し、場所を離れてもそれまで築いた関係は自分の中に残っている。それが自分にとっての故郷なのだと再認しました。家族、友人・・大切だよね。

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2012年11月15日

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読者をグイグイ引き込む筆力があります。但し、謎解きとしては意外性なし。家族の愛想を描いたドラマとしては素晴らしいです。読んで損なし。

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2012年09月27日

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先月の「ラスト・チャイルド」に続いてジョン・ハートの作品。前作同様に親子の絆や友情などが幾重にも連なり、冒頭で著者自ら語っているように、ミステリーの範疇に入ってはいるが、家族をめぐる物語ともいえる内容。書評にあるとおりの読み応えがありました。

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2012年07月28日

Posted by ブクログ

処女作同様、家族間の確執を絡めた長編ミステリ。新たな真実と次に沸き起こる疑問のバランスが気持ち良く、一気に読み通せる内容でした。

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2012年04月12日

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ネタバレ

故郷を追い出され逃げるようにニューヨークで暮らしてきたアダム。突然の旧友ダニーからの電話で助けを求められ、5年ぶりに故郷に帰ってきた。淡い期待と怒りを胸に。だが彼が直面したのは自分を人殺しとして扱う人々の冷たい視線、頑なな父、敵視する継母、機嫌の悪い恋人や幼馴染。さらに、アダムが再会した直後に幼馴染が何者かに暴行され、やがて殺人事件まで起きてしまう。そして彼を呼び出した当の友人は行方不明なままで…。年末年始にかけて良い作品に当たったなぁというのが読み終わった直後の感想。ストレートな感情表現がアメリカらしく、家族や恋人たちとの絆が中心に描かれている。「アメリカ探偵作家クラブ賞」受賞作品とのことだが、あまりミステリらしい謎解きは前面に出てこない。5年前から未解決なままの事件、ある人物の出生の秘密、母の自殺、いま新たに起こった殺人事件の真相など、解明すべき謎は数え上げるとたくさんあるのだが、いずれもが関係する人々の心の内面に深く起因しているため、人間模様を解きほぐしながら次第にわかっていくというスタイル。読みやすく解り易い話の展開で読者への間口を広いが、一方でミステリ色が薄いような若干肩すかしをくらうかもしれない。いずれにしても、徐々に解き明かされる真相、人間関係にいつの間にか物語に引き込まれる良作だ。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】5年前、アダムに何が起こったのかは過去の回想とともに次第に判明してくる。アダムの父が経営するレッドウォーター農場で少年が殺害されているのが発見され、継母がアダムの犯行だと法廷で主張した。殺人の濡れ衣を着せられた無実のアダム。判決は無罪となったが人々の疑惑は拭えず、アダムはこれ以上この土地に居た堪れない状況に追い込まれたのだった。この過去の事件をはじめ、幼馴染で妹的な存在のグレイスを襲った暴行事件、アダムを故郷に呼び戻したダニーの殺害を、警察の反感を買いながらも半ば自棄になって追いかけるアダムがこの作品の探偵役と言えよう。自分の目の前で母親に自殺されたトラウマを抱え、過去の事件では自分の無実より継母の証言を信じた父親に対して怒りと憎しみを抱きつつも、痛みを堪え少しずつ乗り越えていこうとする姿が印象的だ。子供が親を慕う気持ち、親が子を思う気持ちは一方で、少しよじれると縺れ歪み、嫉妬や憎悪、敵愾心の感情をもたらし、不幸を生んでしまう。暴行、殺人は決して許されることではないが、結末で明かされる意外な真犯人(たち)もこうした不幸の被害者といえるのかもしれない。諸悪の根源は父親ジェイコブの過去の過ちにあり、流産を何度も経験し心身ともに疲れ果てた母親へのダメージを思うと本当に同情するばかりで、幼いアダムの負った傷も痛々しいのだが、ジェイコブのために犠牲的行動をとった親友ドルフの堅い友情、刑事としての難しい立場ながらアダムを思いやる恋人ロビン、アダムの無実を信じ続けたダニーの友情など、心温まるところの多さが救いとなっている。惜しむらくは、現在のレッドウォーター農場が原子力発電所建設を巡る土地の買収に拒否を示しているため地域住民の反感を買っているという設定を、うまく事件に絡められたらよかったかも。

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2012年03月05日

Posted by ブクログ

 わかりやすいなあ。ストレートに面白い。先日、ニコラス・ケイジとメグ・ライアンの競演による儚いラブ・ストーリー映画「シティ・オブ・エンジェル」を観て、つくづくそう思った。というのは、この映画がフランス、西ドイツ合作映画「ベルリン・天使の詩」のリメイクでありながら、わかりやすさの点でははるかに「ベルリン……」を凌いでいたからだ。「アメリカ流」の優れたところを見せられた。それで、本書。やはり、わかりやすく、シンプルでストレートなストーリー。ジャンルとしては、ミステリというよりはハードボイルド寄り。主人公の本能にまかせた行動は、たやすく気持ちを昂らせてくれた。大雑把な表現でだが、「アメリカ流」を実感した。ときに、悪い意味で使われることもあるが、本書に対しては、かなりの「褒め言葉」のつもりである。本書のストーリーは、これでもかこれでもかと重荷を背負い込んでいく主人公アダム・チェイスが、はたして事件を解決し、背負い込んだ重荷を降ろすことができるのか、という超ド定番の長篇のサスペンス・ミステリ。幼いときに目の前で母親に死なれたことがトラウマとなっているアダム。5年前には、ある殺人の罪を負いそうになる。裁判で無罪になったものの、田舎の町の人々のこと、誰も彼を信じない。大地主の息子だから無罪を金で買ったのだ、と言ってはばからないのだ。それにもまして、継母が目撃を主張する。彼が殺人現場の方から帰って来て、手には血が付いていたという証言を引っ込めない。そして、父親までもがアダムを信じずに、その妻の証言を信じたことが、アダムを暗い闇の底に突き落とす決定的な原因となった。こうして、アダムは町を出た。そして5年後、悪友から、頼み事があるから帰ってきてくれとの懇願の連絡が入る。骨太で、どっしりとした安定感あるストーリーだ。ストーリー・ラインは、家族の物語と、事件の真相を追う物語の二つ。この二つの線がきつく絡み合い、錯綜して綴られていく。家族円満、幸せいっぱいの読者ならば、どう感じるだろう? 余計な心配が頭を過ぎった。それほどに壊れた家族関係が描かれている。ただ、本書は著者ジョン・ハートのまだ2作目の作品。正直なところ、粗さも目立つ。もう少し練り上げ、磨きをかければ、と思うところもないわけではない。それでも、そんなマイナス面をも忘れてしまうほどの、テンポの良い展開があり、深みある心理描写がある。すばらしいと思う。縺れた家族の絆に心を掻き乱されながらも、元恋人との再会に心穏やかにいられない。そんな苦悩の中主人公アダム・チェイスは真相を追い続ける。彼は、いかにして事件の真相に辿り着くのか? 家族や元恋人との関係は修復できるのか?もちろんそこは本書の読みどころだが、しかしそれだけではない。読みどころは他にもたくさんある。暗い情念であったり、精神の内奥を抉るところなどが、随所に鏤められているのだ。本書はしっかりとした読み応えのある、哀しく切なくやるせなく、そして希望ある作品だ。ただし、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作品ということで、巧緻なミステリを期待すると、がっかりすることになるかもしれない。アメリカン・ハードボイルド小説好きならいいかもしれない。人間の内奥なんてどうでもいいという方や、青春小説好きには向かないだろう。

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2011年09月30日

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