あらすじ
おんぼろアパート「朧荘」に住む女子大生夏芽と、同じアパートに住む頭脳明晰でミステリアスな老人鳴滝の凸凹コンビが、街の難事件を鮮やかに解決する! 謎の老人鳴滝の正体とは一体――。
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Posted by ブクログ
第1話と第2話の短編は✡5、第3話と第4話は✡4
日常ミステリーとしては高いレベル
元警視総監と大学助教授と大学生の主人公とのやりとりは秀逸
Posted by ブクログ
月村了衛さん初読み。題名と表紙と帯から、昭和の佇まいを残すアパート「朧荘」を舞台に女子大生と正体不明の老人が織りなすちょっと不思議なファンタジーかと思ったら、おもいっきりミステリだった。しかもちょっとコメディタッチ&食レポを含む。最後の数行は題名にそった感じなのだが、無理やり付け加えたようで、なんかもやっとする終わり方。夏芽は大学3年生に進級が決まり、朧荘の存続も決まった。そして最後の語りを考えると続編があるのかなぁという感じでした。榊先生と剛田刑事のその後も気になるし。
Posted by ブクログ
初めての一冊、ライト風に見せて・・・中途半端
コメディっぽい空気感は好感が持て、掴みの事件
も赤毛組合を思い出す一冊で、その後の女子大生
と老人の関係構築もテンポよかったのだが・・・
4話あるうちの3話をラストに持ってくると締り
があって良かったかも、ラストの朧荘最後の日は
2番目ぐらいに処理してしまえばよかったのに
(個人の感想です)
Posted by ブクログ
真相が分かったのに焦らす鳴滝さんが感じ悪くて好きになれないと思ってしまいましたが、三話での律儀にプリンを食べまくる姿に笑っちゃいました。
このプリン地獄、わりとページ数取ってるし月村さんのおすすめシーンなのかも。
正体も隠し通すと思いきや呆気なく夏芽に教えてくれるし(これは剛田刑事が悪いのか)読み終わる頃にはまたこのコンビの活躍が見たくなりました。
Posted by ブクログ
昭和の香りのするアパート「朧荘」に住む女子大生・夏芽はある日バイトに行くと、店主を名乗る見たことのない男に追い返されてしまう。翌日はいつも通りの店主に昨日はなぜ来なかったのかと責められてしまう。友人に電話で相談したのを聞かれ、隣人の鳴滝老人に経緯を話すことに…。この出会いをきっかけに夏芽は鳴滝とともに次々と事件に関わっていく。
第二の事件は亡くなったはずの息子に毎月送金している花井玉代という老婦人の謎。第三の事件は孤独死した女性の部屋から見つかった、ある警察署内での盗難事件の捜査資料の謎。最後の事件は朧荘から退去勧告を受けた夏芽と鳴滝が50年前の写真の謎に挑む。
甘党で飄々とした鳴滝老人、同じく甘党の女子大生の夏芽。第三の事件の美味しいプリンを出す店探しはちょっと面白かった。プリンばっかりそんなに食べ続けたらそれは飽きるだろう。普通に聞き込みすればいいところを必ずプリン頼んで食べるって謎の儀式。