あらすじ
王立学園に聖女見習いの田舎男爵の庶子アイニ・ミッコラがやってきて半年。貴族子息である男子生徒たちはアイニの無邪気な可愛らしさに翻弄され、女子生徒たちはアイニの貴族マナーを無視した振る舞いに憤りを覚えていた。そんな中、巷で流行の物語になぞらえて「悪役令嬢」と呼ばれることになった三人の令嬢がいた。王太子の婚約者であり、自らも高潔無比な侯爵令嬢セラフィーナ。商才に長け、一代で財を成した裕福な子爵家の気高き令嬢サンドラ。現宰相を抱え王家とも縁の深い侯爵家の、聡明な令嬢ベルナルデッタ。「悪役令嬢」と呼ばれる三人が、「聖女見習い」アイニと対峙するとき、それぞれが選ぶ道とは? これは「悪役令嬢」と呼ばれる彼女たちの、矜持と選択の物語――!
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王子が聡明で推せる
かっこいい。
王子の婚約者がかっこいいのはたまにあるけど、王子が馬鹿じゃないの良いな。
王子と婚約者の絆が心じゃなくて、国なのがもうかっこいいし、他者の入る隙なさすぎてかっこいい。(3回目)
そして近衛騎士さん。脳筋はここでもやはり脳筋か(笑)。期待を裏切らないのでそれも良かった。
続きは脳筋の弟サイドでそれも楽しみだけど、ベル様サイドも早く見たいな。楽しみです。
かっこいい!
聖女見習いの男爵令嬢が学園に編入後、婚約者のいる高位貴族の令息達と次々仲良くはなり嫉妬だの転生して悪役令嬢になったのでフラグを倒すのは、よくあるストーリーで そろそろ 悪役令嬢自身の矜恃をバシッと決めたものはないのかしら……🤔
と思っていたところに出会った本!
悪役令嬢と言われる3人がかっこよすぎる!
能ある鷹は爪を隠す とはこのこと!
お花畑脳の輩を バッサリしていく様は気持ちよかった!
匿名
一つの騒動を多方向から
原作ノベル読了済み。
中心となる事件はとても簡潔。
しかし、誰かが主人公ではなく
それぞれの登場人物のそれぞれの立ち位置で、それぞれの補足を重ねて語られていく物語です。(伏兵もいます。)
原作ノベルもとても面白いものでしたが
コミカライズやSSで、その切り口が増えるかもと期待しています。
ほんわかしたものではなく
全体的に話はやや厳し目で、必ずしも「誰かが絶対の悪役」ではないですが
主要人物それぞれがそれぞれに、意思を持って立っていると思わせる物語です。
本来低位である子爵令嬢であるサンドラが、宰相侯爵令嬢ベルナルデッタ相手に対等として振る舞っているのに
「身分と礼節」を語るのはしっくりしない人も多いようで
そこは分かりにくいところではありますが
まず、サンドラ自身は(真意を読み切れないための間違いはあれど)正論を述べるのみです。
下位のものであれ、真に忠誠を持つならば諫言も辞さずにいることは礼節に反しないこととの認識でしょう。
「新興貴族」では子爵はむしろ上位で
交易による経済的実績を誇る新興貴族で、自身もその成功の一端を担い、貴族社会の流行を作るトレンドリーダーであるサンドラは、未来の王妃の側近を務めるに足る「高い身分」とみなされているようです
まあ、王室こそは別格ですが
爵位絶対主義ではなく、自家の権力・影響力こそが重視される「身分」です。
政治的に見て、力無い格式だけの名家は舐められて当然であり、爵位が低くとも、国家経済に大きな影響力を持つ新興子爵の方が「上位」となるのも必然です。
そうじゃないと、格式の関係上まず伯爵以上に陞爵することはあり得ない「新興貴族」は、たとえ政治的実力があろうと、「王室との繋がりを持つには足らぬ」となってしまい、そんな爵位主義ではかえって王室の力が弱くなってしまいます。
Posted by ブクログ
聖女が悪役令嬢達の婚約者を侍らせて、悪役令嬢達に窘められる話。
悪役令嬢の筆頭である次期王妃が題名の通り揺るがない!!王妃は恋愛頭だけじゃだめなことを示してくれてかっこいい。次期王もそれを分かってるし、それを分かってないNo.2悪役令嬢の婚約者は婚約破棄されるしで、悪役令嬢好きにはとても良い凛とした悪役令嬢。