【感想・ネタバレ】その復讐、お預かりしますのレビュー

あらすじ

愛した男に騙され仕事を失った美菜代は、凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。しかし提示された依頼料は高額で、とても払えない。追い返されても諦めきれない美菜代は成海のもとで働かせて欲しいと頼み込み、押しかけ秘書となるが――。どうしようもない人生の不条理に直面する人々の悲喜交々を描いた、ユーモアと優しさ溢れる復讐劇が新装版となって登場! 解説:奥田亜希子

※本作品は2018年7月に小社より刊行した文庫『復讐屋成海慶介の事件簿』を改題した新装版です。

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Posted by ブクログ

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面白かった。
元恋人に復讐したいと考える主人公の気持ちに共感はできなかったが、心理描写が丁寧で、寄り添いたい気持ちにはなった。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての作家さん。
復讐屋なのに復讐しなくて思ってたのとちょっと違ったけど面白かった。

私も以前、あることで「絶っっ対に復讐してやる‼︎幸せになんかしてやらない‼︎」って腹わた煮えくり返ってた時期があったから()、酷い目に遭って復讐したいと考える登場人物たちの気持ちはまぁわかる…
でも怒りのエネルギーなんて大して長続きするはずもなく結局何も行動しないまま時が経ち、今はもう「あんなことのために自分が手を汚すのなんて馬鹿らしい」と思えるようになった。変な事を起こして両親を悲しませるのも嫌だったし…

復讐しないことが復讐になる、というか幸せでいられるという成海の言い分は、怒り心頭だった当時だったら綺麗事だと一蹴してたけど、穏やかに過ごせてる今ならくだらない相手にお金や時間や労力使ったりしなくて済んで良かったと思えるから結果オーライなのかな。
ただ復讐心が全くなくなったのかと言うとそうとも言えないから、「復讐するは我にあり」または「因果応報」がいつかちゃんと発動されてくれればいいなと願ったり……笑

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても読みやすくおもしろかった。
恨みを持った依頼人が、大金を払って復讐屋に復讐を依頼するお話。

どのように復讐するのかが気になるところだが、復讐屋の成海は積極的に動かない。
「復讐するは我にあり」をモットーにしていおり、その意味は「復讐するのは神様であり、人は何もしない」ということ。ではなぜ復讐屋なんてやっているのか?
その意味までは書かれていないが、金の亡者である成海には割りの合った仕事なのかな、と。

依頼人に対し、「復讐しなくてよかった、と思える日が必ず来る」と言い諦めるよう促す成海。
そこには過去の悲しい出来事も関係していると推測する。

理不尽な出来事に苦しんで復讐することが全てとなってしまっている人に諭すのは大変ではある。考え方次第で今後の自分の人生が幸せになるのなら、嫌なことは忘れて楽しく生きていった方が充実した毎日になりそうだと思った。

この本に対して、復讐してぎゃふんと言わせるのを期待して読むとしたら...ちょっと違うかも笑

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

復讐をテーマにしたとても読みやすい小説。「復讐をするは我にあり」はいい言葉だと思った。
成海は復讐屋という物騒な名前の職業だが、実際は普通に問題を解決に導か役割をしてる人という感じ。毎夜美女とどっか行くとか、母親のやつとかこれ必要だったか?というエピソードも多く、最後もいろいろフワッと終わった感じで消化不良感が否めなかった。

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルと装丁に惹かれて選んだ本でした。復讐をどんな風にして成し遂げていくんだろうと思っていたけど、成海の珍しい復讐の仕方に驚かされた。復讐という言葉を思い浮かぶと、相手をどん底落としてやるような行動を取ると思っていました。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『事務所の中には貴美子の呪詛のつぶやきがしばらくこもっていた。「窓を開けましょうか」美菜代は思わず言った。(p55)』
言い回しやテンポの良い会話でクスッと笑える。
復讐という題材で暗いイメージを持っていたけど、復讐にとらわれず前を向いて生きていく展開がよかった

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2025年10月02日

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