【感想・ネタバレ】沈黙のレビュー

あらすじ

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本って一昔前はとんでもない時代だったんだなあと思った。
「信仰を曲げれば、目の前の苦しんでいる人が助かる」とか、残酷すぎる。
信徒のために身を捧げる気で来たのに、自分のせいで信徒たちが死んでいくの苦しいだろうなあ。

どんな拷問であろうと貫いてみせると覚悟して上陸したのに最終的に踏んでしまうのが見てて辛かった。
司祭なのに思わず神を疑ってしまうところも本当に鳥肌立った。

司祭は奉仕したい・人に頼られたいというのが本質であることを感じた。
「彼等が警で、罠をかけたとしても、かまわぬと思いました。もし徒だったら、お前はどうするのだと言う声のほうが心の中で強くひびいたからです。」
この使命感はすごくかっこよかった。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の感じる、上陸してから最初の集落で慕われるまでの聖職者としての高揚感、そして捕まってから転ぶまでの信仰の心をへし折られるまでの過程での挫折を読者にも追体験させるような文章が素晴らしい

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても難しい本だった。信仰の形は国によって違うけど、確かに日本人は形にこだわる部分が強いから、司祭たちが違うと感じたのも頷ける。でも、そんな司祭たちも転ぶ転ばないの形にこだわっていた。だから転んだ後の方が本当の意味での信仰になった気がする。ロドリゴのキチジローに対しての見方も転んだ後の方が寄り添ってる気がする。キチジローは初めは嫌な感じに写っていたけど途中からは弱さを認められる強い人にも見えた。転ぶ事を失敗と捉えるなら、失敗を重ねた人の方が強く優しくなれるんだと改めて思った。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しかった、、、。
宗教とは、信仰とは、どれだけ頑張っても神は何も言ってくれない。過酷な拷問に晒されてもなお沈黙を貫く神、主人公とその前に布教していたフェレイラの葛藤と思考が辛い。最終的に何度も転んでも、間違ったことをしても、主人公に許しを求めたキチジローだけが主人公と最後を共にした。弱いことは悪いことではないけど、人間らしい弱さをキチジローからは感じることができた。沈黙、神を信仰することは本当に救いになるのか。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

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学生の時に、社会の授業で踏み絵と絵踏みという単語が出てきて、ほーん、そうかー。踏むだけで信仰心なんか測れるのかねー?と思っていたけど、それどころの話ではなかった。
転ぶ、棄教とは、それを行なった人のそれまでの生きがいとか、善悪や美醜の基準や、キリスト教を信じた人生、自分そのものを否定するものなのだとわかった。
キチジローは前半から中盤にかけて、卑怯だという描かれ方だったけど、最後まで、ロドリゴを追いかけて、役人に訴えてまで救いを求めるところに、キリスト教への信心深さが伺える。もし安息の時代に産まれていたら、、というとところで、キリスト教と幕府からの被害者でもあると思った。
長崎出身の私としては、知ってる地名がでてきて、生まれ、育った地でこんなことがわずか300?400年前にあったのかと信じられない気持ち。
沈黙というタイトルだから、最後はキリスト教を否定してしまうの!?と思っていたけど、そうではなかった。
ただ、自分がキリスト教徒ではないからやっぱりよくわからないところもあったなぁー

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

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1680年代、キリシタン禁制の日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴの背教と死までの物語。若い頃読んだ時はキチジローの狡さ弱さ救いを求める都合の良さに「こうはなりたくない」と強く思った。今回の再読ではキチジローだけでなくロドリゴ司祭もフェレイラ教父も棄教し生き抜いたとて悔恨と苦しみと許しを求め続ける人生なのに捨て切れない信仰とは何だったのかと。悲惨な現状は祈っても祈っても変わらない。信仰を否定した後でもなおまた神に問いかけてしまう。その行為は強い人弱い人のくくりで語れるものではなかった。また夏に読みたい。

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

例え神がいなくても、日本で布教したキリスト教が屈折して日本人に伝わったとしても、殉教した日本人信徒たちは決して滑稽でもなければ無駄でもない。

転ぶ・転ばないが、問題じゃないと思う。大事なのは自らの信念を貫いたかどうかであって、それは殉教のみが正解ではなく、主人公のように愛する信徒のために自らの信念を曲げることもまた愛なのだと受け取った。

かといってキチジローを悪くいうつもりもない。誰も彼を責める権利はないし、その弱さは人間そのものだし、毎回悔やむ姿は希望とも受け取れる。なりたい自分になることを諦めなければいいんだよ。

何かを信じる人は最強だし、誰かのための行いは愛で尊いと思う。その「何か」が、「誰か」が人によって違うから、争いや憎しみも生まれてしまうのだろうけど、、いやー考えさせられる本だった!いつもよりかなり強く自分の主張がでてしまった^_^

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2026年06月07日

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