あらすじ
敬愛する祖父が残したバーでバーテンダーを務めていた薫だが、叔父が店の土地を勝手に売却したせいで、立ち退きを迫られる。天涯孤独で行き場のない薫が絶望していた翌朝、ドアを開けると見知らぬ異世界に店ごと転移していた。何故か言葉も通じるので、訪れた客に得意のカクテルを出してみると、ワインと蒸留酒しか知らなかった異世界の人々に大ウケ。さらに店で酒を飲んだ男女が多数恋が実ったことで、「恋が成就するお酒」と話題になる。しかし、噂を聞きつけた騎士団長が妙な魔法を使っているのではないかと取り調べにやってくるが、違法性はないはずなのに、それ以降、何故か毎日のように店に通い始めて…?
【電子特別版】魚形青先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
最後にこれまで色々とあった伏線が、すべて回収されていてよかった。攻めも伯爵の位は失ったが、変わらず騎士団長を行いながら、母親にも会うことができ、ハッピーエンドだったと思う。ハッピーエンドが好きなので、良い結末だったと思う。
ただひとつ引っかかっているのは、攻めがカクテルを飲んで受けを好きになる冒頭のところである。魔法はないということが明らかになっているが、唐突に好きになったように思う。それくらい惹かれあう、運命の相手だったためかもしれないが、少し突飛であるように思えた。もう少し好きになる道筋があり、カクテルを飲むことで好きになる理由がしっかりしているほうが私としては好みであった。