あらすじ
敬愛する祖父が残したバーでバーテンダーを務めていた薫だが、叔父が店の土地を勝手に売却したせいで、立ち退きを迫られる。天涯孤独で行き場のない薫が絶望していた翌朝、ドアを開けると見知らぬ異世界に店ごと転移していた。何故か言葉も通じるので、訪れた客に得意のカクテルを出してみると、ワインと蒸留酒しか知らなかった異世界の人々に大ウケ。さらに店で酒を飲んだ男女が多数恋が実ったことで、「恋が成就するお酒」と話題になる。しかし、噂を聞きつけた騎士団長が妙な魔法を使っているのではないかと取り調べにやってくるが、違法性はないはずなのに、それ以降、何故か毎日のように店に通い始めて…?
【電子特別版】魚形青先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
行き場の失くした薫。
絶望し朝目覚めると異世界に家のごと移動していて、には驚きで。
でもそれのおかげで異世界でも「バー・ツバメ」を営業する事が出来たのだから良かったと。
無表情だけど何かと気にかけてくれている騎士団長のアロイスに初対面から惹かれていて、しかもアロイスが薫に恋の魔法をかけられたと真顔で言ってくるのにはに笑えてしまいました。
アロイスの生い立ち、それを取り巻く色々な思惑に薫が悩み苦しむのは辛かった。
薫がアロイスの為にとわざと嫌われる態度を取ってしまう場面では涙がじわりと。
祖父がかつてこの世界に来ていたことを知り、そして元の世界に戻れると分かり「帰りたい、帰りたくない」と薫の心がひしめくのは切なくて。
もうアロイスとは、と思った矢先にアロイスの取った行動と言葉、最高でした。
ラストでは2人でカウンターで、幸せな未来を思い描けて良かったです。
Posted by ブクログ
最後にこれまで色々とあった伏線が、すべて回収されていてよかった。攻めも伯爵の位は失ったが、変わらず騎士団長を行いながら、母親にも会うことができ、ハッピーエンドだったと思う。ハッピーエンドが好きなので、良い結末だったと思う。
ただひとつ引っかかっているのは、攻めがカクテルを飲んで受けを好きになる冒頭のところである。魔法はないということが明らかになっているが、唐突に好きになったように思う。それくらい惹かれあう、運命の相手だったためかもしれないが、少し突飛であるように思えた。もう少し好きになる道筋があり、カクテルを飲むことで好きになる理由がしっかりしているほうが私としては好みであった。
Posted by ブクログ
不器用な攻x不器用な受
受が攻に一目惚れすぎて、序盤の共感が難しかったです。
あれこれ世話焼きのルディの方が絶対いい男だよ…
それもまあ最後の攻の笑顔で帳消しですけどね。
しっくりこなかった。
終始「恋愛魔法恋愛魔法」騒いでいるのがどうも駄目でした。
「魔法のせいにしてんじゃねえよ!」とぶん殴りたくなる。
だって、それって自分で責任を持ちたくないって意味になるでしょう?
そんな卑怯な言い分は許せません。いい歳してなに甘ったれてんだ!
あらすじに恋愛魔法云々と書かれていたけど、それは最初だけで後はただ恋をしただけだと認めるのかと思っていたら、作中ずーっと恋愛魔法と言い続けるものだから腹が立ちました。無責任発言やめろや!
薫も薫で「自分がいた世界には魔法なんてなかった」と何故言わないの?意味分からんわ。
読んでいて兎に角ツッコミしか浮かばなかった。違和感の塊がこの物語と言っても過言じゃない。
このストーリーにする為のご都合主義展開なのでしょうけど、これにツッコまないとか無理でしょ。
話も設定も雑すぎました。
横暴な叔父にもざまぁが欲しかった。というか、天罰下っていてくれ!!
あと、これは物語とは無関係ですが、絵師さんがなぁ……
これなら、イラスト無い方が想像の余地があって良かったと感じました。
こういう画風が好きな人もいるのかな。私は無理でしたが。