【感想・ネタバレ】塞王の楯 上のレビュー

あらすじ

時は戦国。炎に包まれた一乗谷で、幼き匡介は家族を喪い、運命の師と出逢う。石垣職人“穴太衆”の頂点に君臨する塞王・飛田源斎。彼のように鉄壁の石垣を造れたら、いつか世の戦は途絶える。匡介はそう信じて、石工として腕を磨く。一方、鉄砲職人“国友衆”の若き鬼才・国友彦九郎は、誰もが恐れる脅威の鉄砲で戦なき世を目指す。相反する二つの信念の持ち主同士に対決の時が迫る! 「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極のエンタメ戦国小説!! 第166回直木賞受賞作品、上巻。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
最初は人が死にまくる怖い話だったらどうしよう、と思っていたんだけどそんなこともなく。

石垣を作る主人公の匡介と、最強の銃を作る彦九郎。
お互いに戦国の世を終わらせたい気持ちはあるのに、真逆の道を進む2人。

京極高次が、すごくいいキャラクター。
評判では暗愚な君主と思われていた高次の人柄が、いい感じ裏切られた(笑)
高次が登場してから、硬い感じの物語がいい感じに緩んだかも。

上巻では、豊臣秀吉が死去して、きな臭くなってきたところで終わるんだけど、匡介と彦九郎、そして高次のいる大津城はどうなるのか、また、そこに匡介はどう関わってくるのか。
下巻読むのが楽しみ!

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2025年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻までの感想を含みます。胸熱!そしておもしろかった!戦国の世を終わらせるためには、を突き詰めた対極の天才2人が対峙するくだりが熱すぎた。賽の河原がここで繋がるのか!という伏線も気持ちよかった。主人公はじめ、登場人物も魅力的な人が多いのです。なので読みながら死んでくれるな…!と何度も祈ってました。そういう意味では戦国時代の物語なのに比較的人が死なないし、割とハッピーエンド的な最後が個人的に好みでした。

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い!!!盾VS鉄砲
登場人物がみんな魅力的だし、グッとくる台詞も多い。職人魂(すらも超えてる想い)に胸打たれる

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の匡介は、幼い時に一乗谷の城下で織田信長に攻められ、両親と妹を喪った。
その時に出会った石垣職人の飛田源斎に命を救われ、いつかは彼のような鉄壁の石垣を造りたいと思いながら日々修行を積む。
彼ら”穴太(あのう)衆”は、最強の石垣を造る集団として有名だが、秀吉の世は太平へと向かい…。

読みやすくてサクサク読める。
なので、気がついたらクライマックスにたどりついていなかった。
だって上巻なんだもん。

最強の楯(石垣)と至高の矛(銃)作りの二つの集団。
どちらも最高のものを作ることによって、戦のない世の中を作れると思っている。
一瞬、銃で「戦のない世」を作るって何だ?と思ったけれど、これが高じると核抑止論になるんだね。

上巻で匡介は、大津城の石垣の補強を頼まれ、大津城を完全な水城にするのだが、下巻の舞台はここではないのだろう。
大津城主・京極高次がなかなかいいキャラクターで楽しかったので、残念。
『のぼうの城』ののぼう様や『とっぴんぱらりの風太郎』のひさご様みたいな感じ。
下巻にはもう出てこないのかなあ。

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2025年10月24日

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